1 カラダ探し 解
完結済 巻数 : 5
あらすじ・ストーリー
謎の少女に死を告げられた留美子。平穏な日常はその日を境に崩れ出す。学校に伝わる「赤い人」の怪談は現実となり、留美子達に襲い掛かる! 残された時間は7日間、新たな「カラダ探し」が始まる!!
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"カラダ探し"の第三夜をタイトルを変えて別にした作品です。 単純に繰り返し行われるカラダ探しの3回目というわけではなく、登場人物は被るが微妙に違っている世界で、本編とはルールが少し違うカラダ探しが行われていて、それが最終的に、本編の最終章に密接に繋がる内容となっています。 本編ラストの、あまりにもご都合主義的なところに対する伏線回収が本作により明らかになります。 そういう意味で"解"なんだと思います。 そのため、先に"カラダ探し"を読んでおかないと意味がわからないため注意ですね。 主人公は、カラダ探し本編でも2回に渡り"カラダ探し"をさせられていた「柊 留美子」。 本編で一緒にカラダ探しをしていた一部のメンバーはなぜか学年が上の先輩になっていて、過去に実施していたカラダ探しも無かったことになっています。 ただ、その違和感に気づくのは読者のみで、作中のキャラクターはそれが当然の事として、日常を過ごしています。 そんな折、留美子と同級生の「相島 美雪」、「袴田あゆみ」らの前に謎のぬいぐるみが現れ、そしてその晩、おぞましい姿をした少女に、首をはねられてそれぞれ殺されてしまいます。 だが気づけば彼女たちと、他の二人の同級生は夜の校舎にいて、カラダ探しをすることとなる展開になります。 ルールは本編と異なっていて、探すからだは"首を除く自分の体のパーツ"です。 参加生徒が5名なので、25のパーツを赤い人を避けながら探す展開となります。 "カラダ探し"本編同様、見つかれば殺されるという緊迫感、夜の校舎で自分の体のパーツを探すという異常さが伝わってくるのですが、本編視聴済みだとその辺は結構、慣れが出てくるというか、最初に"カラダ探し"を読んだ時ほどの衝撃さはなかったです。 また、本編を読んでいても"なぜそうなるのか"よくわからない箇所が多く、ラストは超展開の連続でハッピーエンドにもっていくので、読後感は煙に巻かれたような気がしました。 ただ、全体的にテンポが良くて読みやすく、読み始めると読み終わるまであっという間でした。 全5巻と短いので、本編読了後であればおすすめします。
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