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あまり漫画では取り上げないコンプレックスと対面から...

4.0

投稿 : 2016/10/07 23:49

状態 : 読み終わった

あまり漫画では取り上げないコンプレックスと対面から向き合う思春期の少女を描いた、傑作です。
声がうまく出せない、吃音症とも思える症状を抱えた少女が主人公です。
入学式で自己紹介がうまくできず、クラスメイトにからかわれ、担任には的はずれな励ましを受ける。
傷つきながら、不器用ながらなんとか居場所を見つけるが、という話。

ラストはハッピーエンドです。
自分の殻を自分の力で破るというカタルシスが、たまらなく感動的でした。
ただ、人によっては主人公に共感できず、意味がわからない終わり方と感じるかもしれません、そういう意味で人を選ぶかも。

それと、作中の重要キャラの一人で菊地という男の子が登場するのですが、こいつが最高に鬱陶しかったです。
おとなしい子がみんな強く押してくれることを願っているという勘違いを具現化したようなキャラで、こいつにはもっときつい制裁があればいいのにと感じました。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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