cOLIraDB7BoZTdaZiVn2h5wBuVUb8Y81

天と書いて「そら」と読む。でも略称は「天河(てんか...

4.5

投稿 : 2016/12/20 21:38

状態 : 読み終わった

天と書いて「そら」と読む。でも略称は「天河(てんかわ)」らしい。
呪いの力で古代ヒッタイト王国に迷い込んだ少女ユーリがカイル皇子とともに
華々しい活躍をしていく歴史漫画。

まず見所はユーリの超人っぷり。
荒馬を乗りこなし、剣を手にして兵士と戦い、戦場を指揮し、
市民を助けるために命すら惜しまない。
お前は本当にちょっと前までJCだったのかと。
もちろん着飾れば十分に美人というのは漫画ヒロインのお約束。
ここまでの能力を与えられた主人公もなかなか珍しい。
読んでいくと分かるのだが、普通の少女では作者が描こうとしていた壮大さは出せないと思う。
それ程の大役を担っているのである。
いきなり古代の舞踊を披露したり、鷹狩を始めたりした時はさすがにオイオイと突っ込みたくなるが
あまり気にしないことにしよう。

ストーリーは王道。悪く言うとベタ。
ただし息をつかせぬほど話がドンドン進行していくので
あるあるな展開の多さはあまり気にならない。
それに大事な場面は決して外さない。
特に中盤でユーリが究極の二択を迫られる最大の山場は
どちらを選ぶのかもう分かりきっているものの、
「見よ、これが少女漫画というものだ!」と言わんばかりの描きっぷりに
思わず快哉を叫びたくなる。

カイルとユーリ、完璧な男女のロマンスや
"愛すべき馬鹿"ラムセス将軍など他にも見所は沢山ある。
28巻という長編でありながら変わらぬ作画、
最初から最後まできっちり面白い話の安定感は職人芸を感じさせる。
名作との呼び声に偽りなし。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

0

このレビューは参考になりましたか?
『フォロー』ボタンを押すと、この人が新たにレビューを書いた時に、アナタのマイページに通知され、見逃す心配がなくなります。 マンガの趣味が合いそう、他のレビューも読みたいと思ったら、とりあえずフォローしてみましょう。

天は赤い河のほとりの感想/評価はユーザーの主観的なご意見・ご感想です。利用規約を参考にあくまでも一つの参考としてご活用ください。
天は赤い河のほとりの感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたらこちらのフォームよりお問い合わせください。

雀犬さんが他の漫画に書いている感想/評価