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カッコいい生き様を見せてくれる、バイブルとなる作品...

5.0

投稿 : 2017/01/10 07:22

状態 : 読み終わった

カッコいい生き様を見せてくれる、バイブルとなる作品

●ストーリー
昔からの友人である浅見と北条が、片方は政治の世界、片方は裏社会(ヤクザ)でトップになることで二人で日本を変えていこうとする話。
「40歳で首相になって政治の世界を変える」という途方もない理想を実現しようとする。
体制主義的で年功序列的な日本の政治界では普通じゃ実現できないくらいの理想だけれども、その二人で誓った志を実現するために、政治と裏社会という一筋縄ではいかないそれぞれの道を、文字通り命懸けで、本気で進んでいく。
政治家とヤクザ、互いが近づくとそれはスキャンダルにもなるわけで、直接会うことなどもほとんどない。
それでも互いを信じて、本気で理想の実現に向かい続ける姿が、本当にカッコいいなって思います。

●キャラクター
北条と浅見という主人公はもちろんカッコいいんだけど、渡海さん、黄さん、検事さん、伊佐岡など、主人公以外のどの登場人物もみなそれぞれの信念を持っていて、それを貫き通しているところもカッコいい。
いいマンガって名脇役と名敵役がいるものなのかもしれない。このマンガではそれが渡海さんと伊佐岡だと思う。

●絵
「筋の通ったカッコいい男」を描かせたら池上遼一先生に敵う漫画家はなかなかいないんだろうなーってくらいに絵もハマってます。
劇画タッチって言う言葉が合っているのかは分からないですが、このタイプの絵にアレルギーが出ないのであれば読んで欲しいです。


僕は政治の世界に興味があるわけではないし、日本を変える、というほど大きい志を持っているわけではない。
このマンガの中で描かれている理想が必ずしも正解とは思わない。
だけれども、本気で理想を実現しようとする二人の姿に心を打たれるし、僕も自分の理想を実現するために本気で頑張ろう、と思えます。

55年体制という今とは異なる政治体制の時代を描いているにも関わらず、ここまで響いてくる作品は他にはないんじゃないかなー
「人生でなにかを成し遂げたい」という気持ちを思い出させてくれる、一番好きな作品です。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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