
ある意味では表紙詐欺。
絵柄とタイトルから連想されるものとは違い史実のフス戦争を題材にした実はシリアスな内容。
フス戦争とはフス派とカトリック派の宗教戦争のことらしい。
それを1人の少女を主役にすることで物語は展開して行く。
絵柄は割りと可愛らしい感じではあるが戦争につきものであるあんなことやこんなこと等のエグい描写も
きっちりされており結構容赦のない凄惨な内容になっている。
例を挙げれば拷問や強奪強姦等々。
主人公を始め一般的にロリに見える少女にも容赦のないのが特徴。
勿論そんなのばかりでは見てても気が滅入るので少女と仲間との交流等コミカルに描かれてる部分も割りと多いという親切設定。
実際このおかげもあってか登場キャラは結構魅力的でありだからこそよく出るキャラですらあっさり死んで退場してしまう無情さが際立つ。
タイトル通り戦争がメインなので当然戦闘描写は多い。
中世ヨーロッパと言えば騎士道精神だがその騎士道も最盛期を過ぎ新たな集団戦術が登場してくる。
ちょうどその境目となる時代でありそういう視点でも戦争描写は中々面白いものがある。
少女主役ということで少女無双が始まったり恋愛に突入してグダったりするのではないかと危惧されてるそこのあなた。
少なくとも現時点ではそのようなことは無く(恋愛に関しては多少あるが許容範囲)その点も安心。
自分は歴史系の漫画や映画は大好きだがこの作品はその中でも結構面白いし良く出来てると思う。
作者のあとがきの歴史うんちくも地味に面白くこの点も非常にポイントが高い。
サンキュー
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