幕末の人斬りが心を入れ替えて明治の世で不殺を貫く物語。
今更説明の必要もないくらい多分メジャーな作品。
刀と刀の技の応酬はそれだけで青少年の心を駆り立てる。
いちいち必殺技を叫んでしまうのも少年漫画バトル系のお約束。
もはや人間技ではない必殺技からちょっと出来そうな錯覚を覚える必殺技まで豊富なラインナップ。
牙突とか二重の極みとかおそらく真似した健全な青少年も多いのではないだろうか。
主人公剣心も普段は穏やかな優男だが決める時は決める少年漫画の典型的であり理想的でもあるキャラ。
不殺を唱えながらもあの材質で容赦なく敵をぶっ叩く姿はご愛嬌。
下手すりゃ死にますよそれ・・なんてのは野暮な突っ込み。
ところでバトル系と言えば主人公と同じくらい重要となるのが敵キャラ。
当然この作品にも魅力ある敵は存在する。
でなければここまでは支持されてはいないだろう。
ところがここはあくまで個人的にはだが、この作者。
単品で出て来る敵はキャラ立ちもしてるしそれなりに魅力もあるとは思うのだが複数で出て来る敵となると話が違ってくるように思える。
例えば10なんたらとか人誅の5なんとかなんて言う少年漫画で良く見られる比較的強い敵の集団だが残念ながら
この作品の場合そのほとんどが所謂剣心ファミリーのかませ犬にしか見えない。
そんなキャラには当然魅力も薄い。
少年漫画のバトル系だとある程度はそういう部分も仕方ないのは理解してるがこの作品の場合他の作品よりそういう部分が少し目立ってたように思える。
確かに出てくる敵すべてを魅力的に・・は無理難題なのかもしれないが欲を言えばそういうとこをもう少し頑張って欲しかった。
サンキュー
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