なんでこれが人気なのかわからない。
むちゃくちゃネガティブレビューですが、こういう意見の人もいるということで悪しからず。


人気だから読んでみたことがあったのだが、普通に読むのが癪なレベルだったのでやめた。


嫌いな理由その一、人間に対する、非人間的なまでの天才描写。
むしろ偉人を語るときはその偉大さがなぜ生まれたかを凡人に理解できるよう書くべきで、凡人と偉人を繋ぐものであるべきだと自分は思ってしまう。自分にとって物語の登場キャラはほぼあまねく共感可能であるべきものなのだが、こういう偉人の怪物てき描写はそれを阻む。また、その"怪物"描写もなんら斬新なものではない。そして別にその偉人だかの発言で何かしら本当にためになった話はなかった。結局漫画家も人間なんだから、あんまり背伸びして人間以上のキャラクタを造形しようとするのは本当にやめてほしい。

嫌いな理由その二、ストーリー展開のつまらなさ。
ストーリー展開は非常に単純で、強大な敵をなんだかんだで主人公が砕いて、出世するというもの。あまり先が気になることもない。

嫌いな理由その三、いちいち誇大で過剰な演出。
天才さだけでなく、何かにつけ、演出が過剰すぎて見ているこっちが興ざめする。しかも別に斬新な演出とかではなく、ただ強い演出というだけ。

嫌いな理由その四、別に硬派な訳でもない。
北斗の拳とかああいうのは論理なしでイカすなと感心できるものだが。ベルセルクとかも好きじゃないけどリスペクトはできる。でも何か別にそういうのを目指しているわけでもないみたいだし。

嫌いな理由その五、非常に人気が高い漫画である。
有名な作品というのはなんであれ良いところがあるものだと思っているのだけど、あまりに他人のレビューと共感できなさすぎてはい。


まあ主な敗因はバトル、戦術とかにあんま興味なくて世界観とか、少女趣味とか、ロマンティシズムとか、芸術性とかにしか興味がない人間が求めるものがなかったということだろう。