v4TaO1dSNaqMCf2oLbwyEIh7tOe4yY6K

じゃりン子チエに登場するチエの飼い猫「小鉄」を主人...

3.5

投稿 : 2018/12/29 15:40

状態 : 読み終わった

じゃりン子チエに登場するチエの飼い猫「小鉄」を主人公にしたスピンオフ短編集。
1980年から88年にかけて描かれた11作の作品が収録されています。
最初の作品から最後の作品間で8年以上経過しているため、最初と最後の作品で絵柄が違います。
この8年間はちょうどタッチが変遷するいいタイミングのようで、作品を読み進めるたび、はるき悦巳氏の絵柄が少しずつ変わっていくのがよく分かります。
本書のサブタイトルが「どらン猫小鉄奮戦記」となっている通り、全作品小鉄が主人公です。
小鉄が主人公のスピンオフというと、小鉄が竹本家に来る前の話を描いた「どらン猫小鉄」が想起されますが、本作では小鉄は既にチエの飼い猫になっており、チエやテツ、ジュニアなども作中登場します。
本編の設定、世界観を知っていることが前提となるため、本作を読む前にじゃりン子チエ本編を読んでおく必要はあると思います。

猫が主人公ですが、よくある可愛さを売りにした猫まんがとは雲泥の差で、売られたり殺されたり、人の世よりも酷い世界を舞台にした鉄火な作品集となっています。
面白さでいうと、じゃりン子チエ本編の方が断然面白いです。
本作はあくまでも本編の箸休めの番外篇、それを集めたものなので、本編のファンサービス、ボーナストラックのようなものだと思います。
じゃりン子チエは終わったけど、またあの世界が読める、そういう意味で非常に楽しく読めました。
本編読了後に興味があれば、おすすめです。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

0

このレビューは参考になりましたか?
『フォロー』ボタンを押すと、この人が新たにレビューを書いた時に、アナタのマイページに通知され、見逃す心配がなくなります。 マンガの趣味が合いそう、他のレビューも読みたいと思ったら、とりあえずフォローしてみましょう。

じゃりン子チエ番外篇 文庫版の感想/評価はユーザーの主観的なご意見・ご感想です。利用規約を参考にあくまでも一つの参考としてご活用ください。
じゃりン子チエ番外篇 文庫版の感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたらこちらのフォームよりお問い合わせください。

seaurchinさんが他の漫画に書いている感想/評価