無数の剣を自在に操る「剣魔術」の使い手である主人公(傭兵)が、偶然助け出した忌み子である"双子"の幼女を育てる異世界ファンタジー漫画。
少年が身寄りのない女の子を育てるという話自体は、他にも『Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした』『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない』などがあるが、本作品では子供を育てる過程はほとんど描かれておらず、"双子"が忌み子と呼ばれるようになった経緯とか、このような理不尽な世界に抗う姿がメインになっている。
というかその後、主人公に匹敵するほどの実力を持つアリスブルー長髪・巨乳の美少女剣士が彼の従者になるとか、更に亡国の姫とその侍女が仲間に入るって… これなんていうハーレム？
なかなかに面白いストーリーなので今後の展開が気になってWeb公開されている原作「なろう」を読んで驚いた。「なろう」とはストーリーが全く違うのだ。確かに双子の幼女もアリスブルーの従者も出てくるのだが、共通点はその程度で別物と言ってよい。
商業小説化の際に内容が変わったようだが、エピソードの追加などではなくストーリーそのものが書き換わっている。小説で変わった「なろう」系と言えば『理想のヒモ生活』を思い出すが、それ以上の改変であり原作者が本気で面白くしようとしている意気込みが感じられる。
ちなみに主人公は世間知らずの非常識な少年という設定だが、その理由もしっかり伏線が張られており見事である。
もちろんストーリーだけでなく画力も十分にあり、今後を期待したい作品だ！
サンキュー
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