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1983年、デビュー直後の桂正和氏が少年ジャンプで...

3.0

投稿 : 2022/05/28 23:27

状態 : 読み終わった

1983年、デビュー直後の桂正和氏が少年ジャンプで初連載した作品。

書き込まれた内容を現実に出来る「ドリムノート」を偶然手に入れた男子中学生が、ノートの持ち主である美少女とともに、異次元世界の独裁者と戦う漫画。
※但し『DEATH NOTE』のように人の命を奪ったりは出来ないらしい。

桂正和氏と言えば『電影少女』に代表されるリアルな美少女が特徴だが、本作品ではまだこのような画風には至っておらず、漫画チックな雰囲気の娘(例:小川美紅)が多い。
とは言うものの巻数が進むにつれ画力が上がっていくのが実感出来るので、絵自体は今観ても違和感はない。

それよりも気になるのはストーリーだ。
正義感が強いというよりは能天気な中学生が「ぼくのかんがえたさいきょうのヒーロー」になって戦う内容のため、基本的に学校生活中心のオチャラケた作品となっている。にも関わらず怪人が市民を襲うという前提のため、話中には死人も出てくるのに特に問題視されない。せいぜい人が殺されても「あー死んだ、ひでー」程度のノリだ。

難しいことを考えずに気楽に楽しむ作品だから気にする方がおかしいのだろうが、近年の伏線を山ほど張った漫画と比べると話が稚拙であり真面目にストーリーを追うのが辛い。

なお、ウイングマンに変身していられる時間は10分間でありタイムリミットが近づくと…
「身体の色が変わる」設定になっている。
作品中でも、
「まぁ、ウルトラマンのカラータイマーみたいなものである」
と明記してあるが、40年近く前にこの設定が作られたのは素晴らしい、と最近公開された某映画を観ながらしみじみ思った。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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