千年後の世界にタイムリープした少年が、暴漢に襲われている王女を助けて以後彼女の護衛となる。更に24時間ガードし続けるために彼女とともに魔法学園へ入学し、圧倒的な剣術でクラスメイトに無双するというファンタジー世界もの。
ちなみに王女はその身に「魔剣」を封印しているという設定。魔剣破壊のためには最悪彼女を殺害する必要があるらしい…

という感じだが、正直言って中二病受けし易い”勢い"だけで話を進めている感が否めない。冷静に考えると意味不明なところが多すぎる。
本作品は「聖剣」「魔剣」「妖刀」によって引き起こされる「天災」を防ぐため、千年後の世界へ転移した少年がこれらの剣を破壊することが最終目的なのだが…

まず不思議なのは、彼が元々いた千年前の世界では剣の破壊が出来なかったため「天災」が起きてしまったらしいが、それって何か問題があったの？天災が起きて全人類が滅亡してしまったのなら問題だが、今もふつうに人類は存在しているし、魔法や科学も順調に進化している…　天災って特に問題ないのでは？

次に「聖剣」「魔剣」「妖刀」はそれぞれ7本あり、全部揃うことが天災発生の条件であると書かれているのだが、今回はどうなの？ちなみに主人公も「妖刀」一本持っているけど、それを無くせば発生しないんじゃね？

というか、千年後の世界に行った人間がいきなりその世界で暮らすって出来るのか？彼はタイムリープ後に「目下の目標は通貨の獲得だな」と言っていたが、千年経ったら電子マネーになっちゃう可能性だってあるよ。あと千年前に存在しなかった魔法具を使った戦いなんて彼に出来るの？いや出来ると思ったの？

と色々とフラストレーションが溜まる展開ではあるが、内容はともかく漫画として画力はかなりあり、王女は巨乳で可愛いのがいい。