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セーラー服・スク水・ふんどし・腰みの・前張りの可愛...

5.0

投稿 : 2023/05/18 23:33

状態 : 読み終わった

セーラー服・スク水・ふんどし・腰みの・前張りの可愛い女の子が変な生き物やメカと暮らす日常を描いた粟岳高弘氏のSF(=少し不思議な)コミック(2015年刊行)。前作『たぶん惑星』と大きく違うのは本作品は同人作品を集めた短編集であることで、巻末で作者も「同人という通常よりマンガを読み込んでいる層向けのマンガゆえ 商業誌よりも説明は少なめに」と言っているようにちょっととっつきづらいところはある。

但し、収録されている各作品は、粟岳高弘ワールドとも言うべき共通の仮想日本を背景にしているので読んでいるうちにだんだん世界観が分かってくるのが気持ち良い。

もっともタイトルにある「いないときに来る列車」だけは独立したストーリーで、え?これで終わり?続きはないのか…と思ったが、このような「起承転」だけ描いて結論は読者の想像に任せるような余韻を楽しめる作品が多い。

本作品のメインとなるのは「斥力構体」というヤツで、「イオンクラフト」みたいなアンテナのような飛行物体に関係するもの。最近の人はあまりご存知ないと思うが、イオンクラフトとは昭和の頃はUFOネタとしてよく知られたアイテムで、最近では『シュタインズ・ゲート』で反重力リフターとして登場してくる歴史的存在。

前作『たぶん惑星』同様の"恒星間ゲート"も本作品にも出てくるので、『たぶん惑星』との共通点や相違点を見つけるのも楽しかった。※というか、よく考えないと設定がごっちゃになってしまう…

また本作品には、のちの単行本で主役級扱いとなる「んぽぬ」くんとのファーストコンタクトも収録されている。「んぽぬ」くんが気になる方は是非『ぬむもさんとんぽぬくん』(2017年)も読んで欲しい。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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