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「ワケがわからない」とツッコミどころの多い粟岳高弘...

5.0

投稿 : 2023/05/17 23:39

状態 : 読み終わった

「ワケがわからない」とツッコミどころの多い粟岳高弘氏のコミックだが、本作品(2013年刊行)は商業誌に連載されていたこともあって分かりやすい。例えば重要なキーワードが枠外に解説されているので、粟岳作品に初めての人にお薦めしたい一冊だ。

明治時代、東海道本線のトンネル工事中に偶然見つかった異星人の遺跡"恒星間ゲート"を使って、よその恒星系(地球から50~100光年先)の地球型惑星に入植した日本人とその子孫を主人公にした"少し不思議"な日常系SFコミック。ちなみにその入植地は恒星間ゲートで今でも行き来できるため、行政上は静岡県に属している。
※日本以外にも世界中に恒星間ゲートは存在しており、16世紀にパプアニューギニアに流れ着いた日本人が現地の恒星間ゲート経由でこの惑星に移り住んだというケースもある。

主人公はほのぼのとした感じの女子中学生。ナマコみたいな知的現住生物"もちもち"と出会い、惑星奥地へ進むことになった彼女が、立ち入り禁止区域に入るためにその惑星の正装である「すっぽんぽんになって腰みのを付ける」っていうのも、郷に入れば郷に従えというヤツなので仕方ないですね。

そんな彼女が無自覚に"第三障壁"を突破してしまったことから話は大きく変わる。
           ↑
このように、読者を置いてけぼりにしてドンドン先に進む展開にシビレた。

その後も、人造人間・惑星周回UAV・斥力場カタパルト・ダイソン球とガチのSFガジェットが登場する一方で、NeXTcube、BBS、ISHファイル・アナログ地上波など昭和の懐かしい思い出も出てきて盛り上がった。これはいい!

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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