1 六道の悪女たち
完結済 巻数 : 26
- 作者 : 中村勇志
- 時期 : 2016年-2021年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
不良に脅える気弱な高校生・六道桃助。彼の元に亡き祖父から謎の術が書かれた巻物が届き…情けなかった日々が一変する!! 悪女ラブパニック!!
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あんま好きな設定でもなかったけど、読んでみるとしっかり面白い。 ハーレムモノに見せかけて、ちゃんと王道少年漫画です。 コメディ要素も強め。
主人公はいじめられっ子の「六道桃助」。 ある日、死んだ祖父から送られてきた巻物を開くと不思議な光りに包まれ、額に六芒星のマークが浮かび上がる。 それ以降、"悪女限定"で問答無用にモテまくってしまうというストーリー。 悪女限定とはいえ、一方的にモテてしまうという、いかにもハーレム展開にできそうなシチュエーションですが、桃助はこの力を悪用せず、悪女たちの更生や、楽しい学園生活を手に入れるため尽力します。 突飛な設定とは全く異なる王道的な少年漫画で、世間を震わせる悪女たちに強烈にホレられながら、襲いくる難事件に立ち向かう展開です。 初回から桃助は最強のスケバンと恐れられる「向日葵 乱奈」に言い寄られますが、不本意ながら守られる形になることはあれど、彼女を使役するようなことはせず、むしろ守る立場になるためにケンカの仕方を覚えて強くなっていきます。 そのため、桃助が男として成長していく様を描いたストーリーであるとも言えると思います。 事件ごとに現れ桃助にホレる、キーとなる悪女が7人いるのですが、全員非常に個性的で、どう考えても色恋に狂うタイプではないのが顔を赤らめてしまうのがとても良かったです。 ただ、絵のクセが強いのが難点で、かわいいと思えるキャラはいるのですが、エロ目線では見ずらいです。 一方的にモテまくる主人公というおいしい設定を活かした鬼畜プレイや、ラッキースケベなどのお色気シーンも皆無。 一方で、氏のデビュー作ということもあって序盤と終盤の画力の上達っぷりが顕著で、特にバトルシーンは一読の価値ありだと思います。 キャラクターは個性的で読みやすく、テンポも良いです。 また、絵のクセは強いのですが、不思議にかわいく感じます。 個人的にはちょろイン化してしまう「山吹 ミナミ」がお気に入りですね。 ラストもすごく良かったです。 私自身、最初絵柄で読むのを渋っていたのですが、読んでよかったと思います。
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