1 ブラック・ジャック
完結済 巻数 : 25
- 作者 : 手塚治虫
- 時期 : 1974年-1995年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
無免許ではあるものの、神業ともいえるテクニックにより世界中に名を知られる、天才外科医ブラック・ジャックを主人公に、「医療と生命」をテーマにそれぞれ据えた医療漫画である。「漫画家生活30周年記念作品」「手塚治虫ワンマン劇場」という煽りで、手塚治虫のスター・システムによるオールスター出演がウリの作品であり、短期間で終了する予定だった(後述)が、定期不定期合わせて10年近く続く長期連載作となり、単行本の発行部数は手塚の他作品を大きく引き離す、まさに代表作となった。
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間違いなく手塚治虫の最高傑作だろう。ブラックジャックという天才医師を通して生きる事とは何か?を問いかける作品。生と死がある世界で医師というのはどういう存在であるべきなのか。これはブラックジャック自身が追及し続けていることだとも思う。恐らく答えの出ない問いだろう。それはブラックジャック自身が一番分かっているはず。ただその答えに近づくことは出来るはず。だかこそブラックジャックは目の前の患者を治すことに全身全霊をかけるのだ。そうすることで一歩ずつでも真理に近づいていることを信じて。
一話完結形式で、ストーリーが面白かったのに加えて、連載当時、人体の内蔵が堂々と描かれる内容が衝撃的だった記憶がある。今の時代だとグロ漫画扱いされるような雰囲気があった(単行本でも当初は「恐怖コミックス」と表記されていた)。
アニメ化もされた手塚治虫の伝説的漫画。 天才外科医のブラックジャックと、患者、また医者との間の人間ドラマ。 基本的に一話完結型で、時々前後編。一話一話が一本の映画のように重厚で、内容が詰まっています。 内容は本格的な人間ドラマ。命がかかっている分、皆色んな本音を漏らし、また隠しながらブラックジャックの手術に臨む。 無理に皮肉な展開やハッピーエンドに持っていかないので、極端でなく、違和感が弱い。 命を通して、価値観や生き様を描いている。生死はそこに付随しているだけで、その過程やその後の行動が全てを語っている。 まんま描くのではなく、覗かせるという回も多い。 そしてそんな中、ブラックジャックの医者になった理由や、目的に関わる話もあって面白い。 重い話が多いけど、一話完結型だからスラスラ読めて良いです。
2 弱虫ペダル
連載中 巻数 : 80
- 作者 : 渡辺航
- 時期 : 2008年-
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
千葉県立総北高等学校の新入生・小野田坂道はアニメやゲームや秋葉原を愛するオタク少年。中学時代にオタクの友達ができなかった彼は高校でアニメ・漫画研究部に入ろうとするが、部員数減少のため活動休止中であると知り、活動再開に必要な部員数を集めようと思い立つ。しかし簡単には部員は集まらなかった。
そんなとき坂道は、同級生の今泉俊輔から自転車レースを挑まれる。中学時代に自転車競技で活躍していた今泉にとって、学校裏の斜度20パーセントを超える激坂をママチャリで、しかも歌いながら登坂する坂道は“信じがたい光景”であった。「坂道が勝てばアニ研部に入っても良い」と今泉に言われ、勝負を受けた坂道だが、あと一歩のところで惜敗する。それから数日後、坂道は関西から引っ越してきたばかりの少年・鳴子章吉と友人になる。鳴子は中学時代に自転車競技で活躍しており、ひょんなことから坂道はその実力を知ることになる。
2人との出会いで今までに経験したことのなかった“自転車で速く走る楽しみ”を見出した坂道は、アニ研部の部員集めを諦め、自転車競技部に入部。小学生のときから自転車で秋葉原に通い続けていた坂道は、知らず知らずのうちに上り坂に強いクライマーとしての基礎能力が鍛えられており、その資質を見出されたことから、先輩部員でクライマーの巻島裕介の指導を受けることになり、才能を開花させていく。
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チャリ欲しくなるレベルが高すぎる
自分が読んできなスポーツ漫画の中で上位の熱い漫画。
大体決まった感じはあるけど、この作品もキャラクター一人一人が魅力的。 ハラハラしたり、胸が熱くなったり、あの短い一巻分の中で心に鷲掴みにされます。 いつもあっという間に読み終わる笑
3 グラップラー刃牙
完結済 巻数 : 42
- 作者 : 板垣恵介
- 時期 : 1992年-1999年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
地下闘技場の最年少チャンピオン範馬刃牙と、刃牙の父で地上最強の生物と謳われる範馬勇次郎を中心とした、様々な格闘家との闘いが織り成す長編格闘ドラマ!格闘まんがの決定版です!
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まぁ好き嫌いが分かれる漫画ですよね笑 ただ、私は好きです(^ ^) 当時はこの漫画の影響で筋トレしまくりました
たまに読み返したくなる。中毒性あり。 地下トーナメント編はやっぱり面白いよね。 男ならDNAまで響く興奮があります。 続編はどんどんギャグ漫画化していってますがそれはそれで面白い。 ちなみに好きなキャラは渋川先生です。
長年、週刊少年チャンピオンで連載し続けているバキシリーズの第1作目で、日本の格闘漫画の代表といえる一作です。 金的、目潰し、噛みつき、なんでもありの掴み合い、早い話がケンカで、世界最強の称号に憧れる男たちのストーリーです。 東京ドームの地下に極秘に存在する地下闘技場。 そのチャンピオンとして君臨する「範馬刃牙」と、チャレンジャーの死闘を描くものになっています。 途中から刃牙の幼少期の回想にシフト、その後、世界中の猛者を集めた最大トーナメント編が開始され、トーナメントの終了をもって次回作へ続く内容となっています。 描かれるバトルのほとんどはリング上のものでは無いため、ベアナックルの拳で歯がかけて吹き飛び、手足が曲がらない方に曲がり、血飛沫が舞い、骨や内蔵がむき出しになります。 バトル描写はかなり激しく、なぜこんな酷い目にあってまで戦い続けるのか。 それは彼らが皆、己の世界最強を信じているためで、各人の信じる"最強"という誇示、威信をかけ、あるいは証明するためにより強い相手と殴り合う様は読んでいて熱くなれます。 各キャラクターの個性は強く、内容はほとんどバトルで、中弛みもなく、何度読んでも飽きないです。 登場キャラクターは実在の人物を模したものも多く(大山倍達、塩田剛三、花形敬など)、作中は興味深い蘊蓄も多いです。 また、後半では、実在する様々な格闘技が競い合う、いわゆる異種格闘技戦形式のトーナメントマッチが行われ、主人公の範馬刃牙以外の戦いもとても興味深く、おもしろかったです。 中盤までは刃牙の成長を描いているのですが、最大トーナメントからは、逆に固定の戦闘スタイルを持たない刃牙戦が一番イマイチに感じました。 個人的には芝千春(暴走族)vsアイアンマイケル(ボクシング)戦が一番好きだったり、個性的なキャラ同士の殴り合いが魅力だったと思います。 最後は最大トーナメントの優勝者が決まり、その裏で行われたもう1つの戦いに決着がついて終わるのですが、刃牙が目標とする父との決着はつかず、次に続く終わり方になっています。 また、アントニオ猪木とジャイアント馬場をモデルとしたキャラのシークレットマッチが開催されることを示唆したところで終わるので、猪木vs馬場の重要性がわかる方には盛り上がる終わり方なのかなと思います。(私自身は格闘技ファンでは無いので、それほどですが) 続編以降の主要キャラは本作でだいたい登場するので、刃牙シリーズを読む場合、本作からが必須と思います。
4 BEASTARS
完結済 巻数 : 22
- 作者 : 板垣巴留
- 時期 : 2017年-2021年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇が始まる!!
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なかなか、面白かったけれど、なんども読み返すような漫画ではないかも
動物のヒューマンドラマという肉食動物と草食動物を生かした物語で設定に魅力があり良かったです。 面白いのですが後半のメロン編があまりにもグダグダしていて終わり方も最後あっさりだったのが残念でした。
擬人化した動物たちが暮らす世界が舞台です。 元々作者の板垣巴留さんの短編作品「BEAST COMPLEX」があり、その世界観のまま主人公をハイイロオオカミの高校生に据えて連載作品としたものとなります。 設定的にはディズニーのズートピアや、けものフレンズのような、動物同士が暮らす世界で、お互いの違いを尊重しあって仲良く助け合って生きる物語のようですが、決定的な違いとして、肉食動物は本能的に草食動物を捕食従っており、人道的観点からそれを"我慢している"という状況があります。 草食動物は肉食動物を怯え、肉食と草食のお互いの本能を抑えながら共存をしているため、社会には見えない歪があり、いつ壊れるかもしれない拮抗が存在しています。 全寮制の学校「チェリートン学園」、その演劇部に所属するアルパカの「テム」が、ある日、食い殺される「食殺事件」が発生します。 同じ演劇部のハイイロオオカミの「レゴシ」は、寡黙な風貌から、一時その犯人ではないかと疑われてしまうが、その疑いはすぐに晴れる。 ただ、犯人は不明のまま、演劇部内には不穏な空気が漂い始める、というところからストーリーが開始されます。 登場キャラクターは擬人化した動物たちですが、人語を話し、動物としての特性は残っているものの、基本的に"肉食"と"草食"に大別される人物として登場します。 "食う側"と"食われる側"が存在する社会の物語となっており、また本作のテーマにもなっています。 基本的にその世界では肉食が禁じられており、肉食動物も野菜や穀物を食べ、卵や牛乳でタンパク質を摂取することを余儀なくされているのですが、こっそりと"裏肉"が出回る"裏市"が存在するなど、深刻な課題がクローズアップされます。 また、その世界では別種でも子作りが可能で、婚姻も認められています。 ハイイロオオカミのレゴシはドワーフ種のウサギの「ハル」に思いを寄せていて、種族を超えた恋愛、それも"オオカミ"と"ウサギ"の恋愛という、障害だらけのドラマが展開されます。 混血の子供の運命や、肉食と草食の恋愛の難しさなど、設定がよく練られています。 それ以外にも、その世界には、動物たちを統率する"BEASTAR"という存在がいたり、裏町を牛耳るヤクザのような組があったりと、一見して、肉食と草食の共存する世界なんて無理があると思いましたが、それを実現する仕組みがかなり組み立てれており、おもしろいと思いました。 作者の板垣巴留さんは、バキシリーズの"板垣恵介"氏の娘さんだそうです。 バキシリーズほどではないですが、本作もバトルシーンが結構な頻度であります。 バトルあり、恋愛あり、友情あり、社会に対する啓発・啓蒙的な、課題を投げかけるような側面もあって、結構ごちゃごちゃしたところがありますが、最後は全てひっくるめて収まる形に収まったと思いました。 「結局、いいの?」という感じもしましたが、「いいんです」と思わせるような終わり方でした。 動物たちの、複雑なこの世界の物語は、引き続き「BEAST COMPLEX」で描かれるそうです。 続編も楽しみです。
5 バキ
完結済 巻数 : 31
- 作者 : 板垣恵介
- 時期 : 2000年-2006年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
とんでもなく熱くて強い男たち。深海の牢獄から身一つで脱出したり、掌で真空を作ったり。いや、そんなバカな、と思いつつも、大迫力の絵柄は有無を言わさぬ説得力で、むしろ我々の常識、リアリティーのほうが吹き飛んでしまう。
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バキシリーズ2作目。 数年来ぶりに読み返してみましたが、本作もキャラの個性が強烈で飽きるポイントがなく、少しのつもりが気がつけば読み終えてしまえるような作品です。 世界中の刑務所から「敗北を知るため」5人の死刑囚が、偶然にも必然的に同時期に脱獄し、最大トーナメントを終えた地下各闘技場に集結します。 その死刑囚を迎えるため、徳川光成は最大トーナメントから刃牙を含む5人の選手を招集する。 5人と5人が前田光世方式でノールールの戦いを繰り広げる"最強死刑囚編"と、その後中国に渡り海王の中の海王である海皇を決める大会に参加する"大擂台賽編"。 伝説的なボクサー「マホメド・アライ」の息子「マホメド・アライJr」を中心として、様々な選手と戦い、そして刃牙の彼女・梢江を賭けて刃牙と勝負をする"神の子激突編"の3編成となっています。 なお、脱獄した最強死刑囚の5人のうち1人は海王であり、マホメド・アライJrは最強死刑囚編直後から登場するため、各ストーリーは完全に独立せず、基本的に続きものです。 全編を通して面白かったですが、正直、最強死刑囚編の序盤がピークだと思います。 死刑囚も後半にはトーナメントのメンバーにボコボコにやられ、序盤でガーレンを噛ませにした死刑囚がガイアに怯えてギブアップするあたりでは、力関係おかしくないか?と思ったりしました。 擂台編でも新キャラの海王はことごとく瞬殺され、マホメド・アライJrもなんだかなー、せめて最大トーナメントの刃牙vsジャック編くらい盛り上がる戦いを描いて欲しかったですね。 ただ、死刑囚編だと花山vsスペック戦は全作品を通して名勝負とあげる人が多い一番で、擂台編でも、オリバvs龍書文戦が個人的には名勝負だと思います。 あと、末堂とドリアンのジェットコースター上での戦闘など、見所は多いですね。 また、烈海王のツンデレシーン、公園最強の本部以蔵など、未だにネット上でネタにされるシーンも多くあって、コモンセンスとしてもおすすめできます。 ラストは刃牙が範馬勇次郎に戦いを挑み、勇次郎がそれを受けて次回に続く内容となってます。 でも、次回作でもすぐに戦わないんですよねー。
個性に満ち溢れた格闘(?)漫画。 格闘漫画代表的な立ち位置にいながら、セオリーに頼らない姿勢にはいつも驚かされる。 前作に比べ、新キャラを捨てすぎな気はする。 最大トーナメント勢の強さを表す為の捨て駒感は否めない。 オリバが印象に残ったくらい。 とはいえ、今回も全編通してとんでも展開を見せるキャラクター達。 作品の良さは健在。
6 範馬刃牙
完結済 巻数 : 37
- 作者 : 板垣恵介
- 時期 : 2006年-2012年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
バキシリーズ最終章と銘打った今作。他の漫画にはない個性的なキャラが満載な上に、そのキャラ達が織り成す爽快なエピソードがまた泣けてしまう…。格闘漫画が嫌いな人でも是非一度読んでみることをお勧めする!
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同じ様な展開なのに何故か読んでしまいます 面白いといえば面白いです
バキシリーズ3作目。 前作ラストで刃牙が勇次郎に戦いを挑んだ、その直接の続編です。 本作で、当初よりテーマとして掲げていた、刃牙の父を超えるという目標に決着が付く内容となります。 勇次郎に戦いを挑んだ刃牙が、来る父との戦いのスパーリングとして、全盛期のアイアンマイケルや巨大なカマキリを空想し挑みかかる"シャドーファイティング編"、アリゾナ刑務所に収監されているビスケット・オリバと死闘する"監獄編"、恐竜時代から復活した原人・ピクルと戦う"ピクルウォーズ編"、そして父、勇次郎と戦う"地上最強の親子喧嘩編"の大きく4部構成となっています。 vsオリバ編、vsピクル編、vs勇次郎編の大きく3部構成とも言えると思います。 幕間に達人たちの日常や、烈海王のボクシング修行、刃牙と柴千春の戦いなどが語られます。 前作までに比べると非常にテンポが悪く、戦い中のおしゃべりが多いと感じます。 また、戦いの最中にその戦いを目撃した第三者のインタビューみたいなものが挟まり、ワイドショーのような形式で戦いが解説されるシーンが多くあるのですが、格闘マンガの迫力や臨場感がそれにより途切れてしまい、非常に伝わりにくいと感じました。 前2作では、数話程度で1戦を描ききっていましたが、本作はとにかく間延びが凄く、ひとつの戦いに何話も費やします。 勇次郎編は特に顕著で、バトル中に中東の遺跡に場面が移り、ピクルの横槍が入り、祖父の亡霊が現れ、ラストも親子のパントマイムで終劇します。 本作"範馬刃牙"については、バトル漫画というよりもギャグ漫画だと思っています。 ゴキブリ師匠や烈海王のグルグルパンチなど、珍シーンも多いです。 次の刃牙道はバトル漫画として面白いと思うので(ラストは酷いですが)、刃牙道への繋ぎとして読むのがオススメです。 とはいえ話の筋はわかりやすく、グラップラー刃牙からのキャラクターが最強を目指して殴り合うのは変わらず、最後まで楽しく読めました。 ゲバルvsマウス戦が、強いて言えば個人的にベストバウトと思いますが、それ以外はバトルに魅力があまり感じられなかったのが残念です。
7 空が灰色だから
完結済 巻数 : 5
- 作者 : 阿部共実
- 時期 : 2012年-2013年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
10代女子を中心に、様々な人間のうまくいかない日常を描いた短編オムニバス集。説明不能の‘心がざわつく’思春期コミック誕生!!
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展開が読めない 面白い リアリティあったり、なかったり すべてが期待通りというわけでは、ありません いい感じに期待を裏切ってくれます
一部熱狂的なファンがいるみたいですが鬱展開も多いので好き嫌いは分かれると思います。
独特な不条理な世界観のある作品を描く阿部共実さんの初の連載作品。 一話完結型のオムニバス形式ですが、各話で共通するストーリーテラーなどもおらず、つながりもないです。 ジャンルも、甘酸っぱい青春モノで終わることもあるのですがホラーだったりコメディだったり、そもそもジャンル分けが難しい作品だと思います。 基本的にはブラックコメディで、一見まともにみえる主人公が実はヤバいヤツだったというミスリードを誘うものも多くあります。 一方で、ガチグロのホラーというものはなく、例えば、怪人の類が現れて人を惨殺して回るような直接的な展開はないです。 ただ、そういうのが出てきてもおかしくない雰囲気はあり、結果的に"たまたまそういう話はなかった"とも言える気がします。 そういった意味で割りとなんでもありな作品ですが、読んでいて心がざわつくような話が基本です。 かと思えば、最初から最後まで明るい雰囲気で終わるギャグテイストな話もあるので、感想を書くのがすごく難しい作品ですね。 主役は高校生、特に女子高生が比較的多いです。 仲の良い数人の生徒の中に変わり者が混ざっていたり、あるいはいじめられていたり、社会不適合ぎみである子がよく登場する気がします。 なじめなかったり、やりすぎてしまったり、すれ違ったりするのですが、現実でもよくあるそれはなく、その行動がとても極端です。 共感を誘う部分もありますが、自分が変わり者だと思っている中高生もドン引きしてしまうほど尖った人々により日常が崩壊する短編が多いです。 また、いい話で終わるものもあります。 器量が良くて評判の女子高生の、ブスといじっていた友人がバイトに面接をしにいき、そこで店長のおっさんにブス呼ばわりされたという一見胸糞展開からのどんでん返しがある話などはじわっときましたね。 一方では、オチでオチずにホラーのまま終わる話もあって、毎話毎話で新鮮な驚きがあります。 絵も独特ですが、ポップで読みやすいです。 ただ、作風的にかなり人を選ぶ作品です。
8 刃牙道
完結済 巻数 : 22
- 作者 : 板垣恵介
- 時期 : 2014年-2018年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
刃牙シリーズ第四章、ついに開幕!! 地上最強の生物である父・範馬勇次郎との史上最大の親子喧嘩を終え、範馬刃牙は今…!? 一方、強き者に焦がれる徳川翁は“神に背く”空前の大実験を執り行う!! 今、強さの歴史がかわるッッ!!
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歴史上の偉人とは言え宮本武蔵がそんなに強いとは思えず、話が入ってこなかったです 終わり方も酷く途中から何がしたいのかさっぱりでした
面白いから読むけどかなりありえない勝負相手ばかり、 キャスティングが上手いせいだろうか?草
範馬刃牙の続編。 バキシリーズの4作目で、新章となっています。 前作「範馬刃牙」ラストで、なんとなくスッキリしない形で範馬勇次郎を下した範馬刃牙、及びそれを見守った格闘家達は日常に退屈していたが、一方で得体のしれない予感を感じ、鍛錬の日々を送っていた。 ある日、刃牙は極限までのトレーニング後のまどろみの中、何か大きな鼓動を感じる。 同時期、東京スカイツリーの地下にある極秘研究所で、徳川光成はある計画を成功させる。 それは世界に名だたる剣豪、疑うことのない最強の存在である"宮本武蔵"のクローンを造るという計画で、それによって現代に蘇った武蔵と格闘家達が相まみえるというストーリーになっています。 私、一応、範馬刃牙までは読んでいて、ラストが結構がっかりだったので一度切ったんですね。 そこで次回作が 「宮本武蔵をクローン技術で復活させる話」 と聞いて全く期待ができず、手遅れになる前に終わらせたほうがいいのではと思っていましたが、読んでみると意外に良かったです。なるほどねー。 人体の先端を刃物にして切り刻むやつとか、土煙で姿を透明にするやつとか、刃牙のキャラクターって変態揃いですが、そんな中、宮本武蔵が入っていけるのか?と思いましたが、Fateで呼び出される英霊レベルの能力者が出てきました。 伝説が誇張され、伝えられる武器が宝具になる辺りもFateっぽい。 ただ、刃牙シリーズはファンタジーですがファンタジーではないので、論理的には人体で可能の業しか使いません。 そういう意味で、単純な強者同士のぶつかり合いをするシーンは、やはり描くのがうまいなーと思います。 割とワンパターンなのですが、読んでいて飽きはなく、続きが気になる内容でした。 過去作のキャラクターが普通に登場するので、読み始める場合、グラップラー刃牙から読みすすめるのがおすすめです。 ただ、作中武蔵に挑むのは、当然ながら限られたキャラクターのみなのは残念なところです。 個人的ベストバウトは武蔵vs花山です。 なお、最終戦は武蔵vs刃牙ですが、最終回はやっぱりなんかがっかりな幕引きでした。 正直、主人公の刃牙はシコルスキーをボコにしたあたりがピークだったんじゃないかなと思ったりします。 最後は次回作「バキ道」に続く終わり方になっています。 次は、野見宿禰だそうですが、うーん、まぁ読んだらなんだかんだで面白んでしょうけど、そろそろまた最大トーナメントが見たいなと思います。
9 ナンバデッドエンド
完結済 巻数 : 15
- 作者 : 小沢としお
- 時期 : 2009年-2011年
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ヤンキーなのにシャバいフリ!?筋金入りのヤンキー一家の次男坊・難破剛!!家族にナイショの二重生活ももうすぐ3年目、クラスメイトらに生徒会長候補へと担ぎ出され……!?
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もっと見る10 実は私は
完結済 巻数 : 22
- 作者 : 増田英二
- 時期 : 2013年-2017年
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あらすじ・ストーリー
隠し事ができず「穴のあいたザル」=アナザルと呼ばれる高校生の黒峰。片思い中のクールビューティーなクラスメイト白神さんの秘密を知ってしまい、彼女の秘密を守る決意をする!!隠しごとのできない黒峰のスリリングな恋の行方は!?頭をからっぽにして楽しく笑えるちょいアホ人外ヒロインラブコメ。
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エキセントリックな設定を、ストーリー構成において破綻やネタ滑りも少なく見事に使いこなしているのが素晴らしい。 ひらめきだけに頼らず、それらを上手く制御すべく思考を凝らしてストーリーラインを組み立てる作者だからこそ、コメディと甘く痛い青春ラブストーリーを見事に両立させることができるのであろう。
非常に正直者で、考えていることすべて顔に出てしまうため「穴の空いたザル」という意味でアナザルと呼ばれている男子高校生「黒峰朝陽」が主人公。 彼は、ミステリアスなクラスメイト「白神葉子」に恋をしていますが、その思いを打ち明けられないままでいました。 胸に秘めたつもりでいたが、友人には筒抜けだったその思いが、告白前に白神さんにバレて告白する前に振られるという悲劇を回避するため、朝陽は早朝、思いを打ち明けるため、いつも一番に登校している白神さん一人しかいない教室の扉に手をかける。 と、そこには、大きな翼を広げてコウモリを使役している吸血鬼の姿があった。 そう、実は白神葉子は吸血鬼だった、というストーリー。 週刊少年チャンピオン連載のラブコメで、アニメ化もしました。 嘘を隠せない黒峰くんが、絶対に隠しておくしか無い白神さんの秘密を守るため奮闘するストーリーで、意外に抜けておバカな白神さんの迂闊さに振り回される展開となります。 その後、実は異星人、実は未来人、実は超能力者、実は狼男や実は悪魔、実は天使などなど、「実は私は」という秘密を持つキャラが次々と登場します。 そしてその中には、朝陽に好意を持つ少女もいて、そんな特殊過ぎるキャラクターの女の子たちに囲まれるハーレムものでもありますね。 絵のクセが強いのですが、みんな表情豊かで魅力的です。 ただ、最初期は、特に主人公の朝陽がサル顔で毛髪が薄く、ラブコメの主人公にするにはどうかという感じでした。 後半になると序盤とは別人ではというレベルでかわいらしい顔になるので、序盤だけは仕方ないと思うしか無いですね。 朱美みかんという朝陽のおさななじみが登場しますが、彼女も最初は絶対ヒロインカウントされない感じだったのに、絵柄が変わってかわいくなってからは朝陽を慕うヒロインの一人に入ります。 告白したり振られたり、振られても諦めなかったり、時にはたくさん泣いて前に進んだりするストーリーです。 なお、これだけ色々な秘密を持った人々が集まっていることにも理由があって、それが最終話の展開につながっています。 シリアスシーンもありますが基本はギャグで、朝陽の強烈なツッコミが数ページに一回くらいの割合で炸裂するドタバタコメディーですね。 やがてくる悲しい別れ、残酷な運命が示唆されながらも、最後はなんだかんだ大団円で終わりました。 絵にクセはありますが、思った以上にまとまりがよく、キャラも個性的で良作でした。
11 シャカリキ!
完結済 巻数 : 18
- 作者 : 曽田正人
- 時期 : 1992年-1995年
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「坂やったら誰にも負けへん」日本一の負けず嫌いの野々村輝が大激走!! 熱血サイクル物語。
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シャカリキ 平成4年9月5日 初版発行 曽田正人(そだ まさひと)先生 負けず嫌いで自転車バカの主人公の野々村 輝(ののむらテル) 無口で負けず嫌いなテルの成長して行く姿が熱い! スポーツ根性物です。 アニメ弱虫ペダルとはまた違った面白さがあります スポ根漫画が読みたくなった時に是非♪ お勧めです!
自転車マンガ、作者と初めて出会った漫画です。光を持った少年が出会いによって大きく成長していくさまがページをめくるたびにワクワクします
天才を描く天才 曽田正人さんの自転車漫画で毎巻ワクワクさせてくれるスポーツマンガ
12 魔法少女サイト
完結済 巻数 : 16
- 作者 : 佐藤健太郎
- 時期 : 2014年-2019年
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学校で陰惨なイジメを受け続け、自宅では両親の無関心な眼差しと兄からの虐待を受け、死ぬことを願う女子中学生・朝霧彩が本作の主人公です。 ある日、彼女は、自宅のPCから突然繋がった"魔法少女サイト"というウェブサイトから、魔法のステッキを与えられる。 おもちゃのピストルのような形のそれを受け取った彩は、いつものようにイジメを受けている中でそのステッキを使ってしまい、意図せず相手を殺してしまう。 罪悪感に苛まれる彩の元に、同じく魔法少女サイトからステッキを受け取った少女・奴村露乃と出会う。 魔法のステッキはそれぞれ形状も機能も異なり、スマートフォン型やペン型、能力も単純に対象を破壊するもの、時間を操るもの、コピーや対象を操るなど様々です。 "魔法少女"とタイトルについていますが、フォームチェンジなどはなく、作中では単に魔法の道具を与えられた人物を指します。 また、魔法のステッキは与えられた人物以外も使用できるため、ライダーベルトさえあれば変身者は問わない平成ライダーのような内容ですが、"魔法を行使すると寿命が減る"という大きな制約があります。 最初は魔法少女同士のバトルロワイヤルのような雰囲気で始まり、一撃必殺、一触即発な魔法少女の力を交わし合うのですが、やがてカウントダウンの先にある謎のテンペストに抗うため魔法少女たちが運命に立ち向かうストーリーとなります。 作者の佐藤健太郎氏は、前作でも(一応)魔法少女モノを描いています。 前作は容赦なくグロい魔法少女モノだったので、本作もそのつもりで読んでいたのですが、前作に比較するとまだマシだと思いました。 ただ、串刺しにされ、ぺしゃんこにされ殺される程度のグロはあるので、ある程度は覚悟が必要と思います。 私は前作読んだとき終盤よくわからなくなったのですが、本作は割りとまとまっていて読みやすかったです。 ラストも、まどかマギカっぽさも感じましたが、かなり良い終わり方でした。 グロいはグロいですが、それ以上に、ストーリーを楽しめる作品だと思います。 キャラクターは個性的です。 タイトルの通りメインキャラクターは少女で、ビジュアルもかわいらしいです。 また、それぞれの生い立ちや与えられた力も個性が強く、戦う姿を追っていて楽しい作品でした。 男性キャラも、変態率が妙に多い気がしますが個性が強いです。 一点、終盤に前作『魔法少女・オブ・ジ・エンド』のキャラが唐突に登場します。 主人公と同格の活躍をするのかと思いきやすぐにフェードアウトしたので、本作を読む前に前作を読んでいる必要はないですが、なんのために出したのか謎ですね。
13 ドカベン
完結済 巻数 : 48
- 作者 : 水島新司
- 時期 : 1972年-1981年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
中学校から(しかも最初は柔道マンガとして!)始まっているってご存知でしたか?意外と知られていないドカベン・山田や、岩鬼、殿馬らの過去も第1巻から通して読むと良く分かります。1人1人の背景にドラマがあり、野球マンガだけでなく青春マンガとしても読む価値ありです!
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野球好きには名作(*´`*) 現在でも名前を知らない人はいないでしょう。 かなり昔の作品ですがファンは多いと思います! 主人公・山田太郎率いる明訓高校の激闘の数々を描いた野球漫画の王道。 常に驚きのある試合展開、しっかり立っているキャラクターと読んでいるうちに引き込まれて行きました。 特にラストが印象的。 今でも楽しめる名作だと思います。
14 浦安鉄筋家族
完結済 巻数 : 31
- 作者 : 浜岡賢次
- 時期 : 1993年-2002年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
主人公が小学生だから許される破天荒な展開と、パロディ、お下品、なんでもありのネタの応酬は、これぞギャグ漫画の「王道」です!一大ムーブメントを作ったこの漫画。あなたも一度ご覧あれ!!
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昭和リスペクト!本作に登場する多くのキャラクターは明らかに元ネタの存在する人物から生み出されており、とても親しみが持てる味付けが施されています。ブルース・リーやジャッキー・チェン。ドリフ、野球、プロレス全般…etc。作者が体験してきた昭和コンテンツをしっかりとギャグ漫画へ昇華させています。おおよそ作者と同じような時代を体験してきたからこそ自分にとっての面白さは増してると思うけど、きっと今の若い人達が本作を手に取っても十分楽しめる漫画であると想像します。
15 みつどもえ
完結済 巻数 : 19
- 作者 : 桜井のりお
- 時期 : 2007年-2017年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン 他
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
日本一似てない三つ子とその周りが繰り広げるドタバタコメディ!見た目と性格がバラバラの三つ子が主人公の本作は、小学校を舞台に毎回ハプニングが巻き起こり、ギャグ満載!ちょっとエッチな展開あり、可愛い女の子ありと、とにかく楽しめる一作!
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可愛さと面白さの黄金比 ヨゴレを本気で嫌がる芸人が面白くなくヨゴレ過ぎる女優が可愛くないのと同じで、可愛さを守ろうとする日常漫画はギャグが大抵イマイチでギャグ特化の漫画はキャラクターが可愛くないことが多い。 それをこの漫画はとても上手いところをついている ギャグも面白い(下品なことも平気でやる)しキャラクターも可愛い キャラクターの作り込みがしっかりしていて作者が女性ということもありファッションにも力が入っている (親が裕福な子は毎日違う服だが、そうでないところは使い回しがあったりする)
最初、「う~ん下品だなあ」と思いつつ読んでいたんですが 巻が進むごとに脇キャラが活き始めて 昔、N○K教育番組でやってた道徳系のドラマ的なノリ+ギャグでやみつきになりましたw 深く考えずに楽しめると思いますw
当時アニメから観てハマったのですが、いつだか見なくなりそしてまた読み始めて完結まで見届けました。
16 ハリガネサービス
完結済 巻数 : 24
- 作者 : 荒達哉
- 時期 : 2014年-2019年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
中学バレー部ではレギュラーになれなかった下平鉋。都立豊瀬高校ではなんとかレギュラーを目指して頑張ろうとしていると、一緒に入った同級生の3人は元・中学東京選抜であった。青春高校バレーボール巨編!!
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高校バレーボールの少年漫画。 そうそうジャンプみたいにトントン拍子には行かない。 イケメンじゃない黒子のバスケみたいな感じ。 超人がうようよ出てきます。 描写や表現が大げさだったりするけど、黒子よりはまあまあ受け入れられる感じ。 ハリガネサービスとは主人公のサーブの異名? とりあえず、ジャンプにない主人公闇落ちする流れが面白かった。 24巻で完結したと思ったら、2ndシーズン開始したらしい! 完結(仮)までの流れはトントン拍子で、締め方も良かったんだけど、ただ隠し設定のネタ出しが序盤に少な過ぎて、終盤がちょっと強引に感じた。序盤にもっと思わせぶりにしときゃいいのに… てか主人公が終盤に超人的になりすぎて、インハイレベルだと基本が下手な選手に分類される設定だったはずが、超人的能力で下駄履かせるなら他に色々と追いついてなけりゃ主人公の努力が足りないように見えちゃうよ… いや、もちろん他も急激に向上してれば釣り合うんだけどね。 2ndシーズンでどう描かれるやら…
17 覚悟のススメ
完結済 巻数 : 11
- 作者 : 山口貴由
- 時期 : 1994年-1996年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
三年に及んだ地殻変動は多くの生命と秩序を破壊した! 絶望の底から希望を紡ぎ、新東京の民は強く生きようとする! だがその芽を摘み蹂躙する化物どもが跳梁跋扈! 窮地に立たされた人々の前に現れしは黒鉄のヒーロー!! 瞬着! 覚悟完了!! 人類の剣となれ葉隠覚悟!!
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バイブルです!当方に迎撃の用意あり!
18 百億の昼と千億の夜
完結済 巻数 : 2
- 作者 : 萩尾望都
- 時期 : 1977年-1978年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
ギリシャの哲学者プラトンはアトランティス王国の文書を求め、旅に出る。旅先のエルカシアでプラトンは太陽のような灯り(タウブ)、高度な調味料を使った食材、グラウス(ガラス)と今までに見たことのない高度な技術を持った文明に出会う。プラトンは、エルカシアの宗主にアトランティスがなぜ滅んだのかを尋ねる。宗主は「その問いはあなた自身で見つけることになる」との謎の言葉を残す。プラトンはその地で横になり、目が覚めると自分がアトランティスの司政官オリオナエであることを自覚する。
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壮大なスケールの物語です。 やがて来る地球の末期(太陽の光が弱まり、地表がだんだん冷えてくるとき)において、 プラトンと阿修羅とシッタータ(釈迦)が、地球を守るべく時空を超えて旅をします。 一度本を読んだだけでは、内容を理解できませんでした。 でも二度三度と読み直すうちに、面白さが伝わり、しっかりはまってしまいました。
19 グラップラー刃牙外伝
完結済 巻数 : 1
- 作者 : 板垣恵介
- 時期 : 1999年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
この外伝は夢を叶えた。作者の夢を。読者の夢を。作者の理想と信念がこの作品を望み、読者の望みを叶えたのだ。作者と読者の想いが完全に一致している。作中にもあるように本当に「幸せ」な作品なんだ。
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"グラップラー刃牙"ラストで、マウント斗羽と猪狩完至は二人、リングに向かうのですが、その続編です。 続編とはいえ、範馬刃牙始めバキシリーズの他キャラは登場せず、本編のストーリーとは絡みはないです。 マウント斗羽と猪狩完至が誰に用意されたものでもない、二人だけのリングでプロレスリングを行う内容となっています。 「マウント斗羽」、「猪狩完至」のモデルはそれぞれプロレスラーのジャイアント馬場とアントニオ猪木です。 過去の全国的なプロレスブームの中で、この二人は日本を代表するスターでした。 そんな二人の対戦というのはプロレスファンからすればドリームマッチだったのですが、ついに実現することなくジャイアント馬場は他界してしまいました。 本作ではバキ版"猪木vs馬場"が描かれていて、あったかもしれない二人の戦い、会話、技の押収は格闘技ファンにはうれしい内容だと思います。 全一巻で丸々"猪狩vs斗羽"です。 人知れず決着をつけるため、東京ドームのリングに二人は赴くのですが、清掃員の青年はそれを偶然目撃してしまいます。 とんでもないものを見つけてしまった青年はすぐさま行動に移すと、瞬く間に日本中にそのニュースは駆け巡り、日本中のプロレスファンが東京ドームに押しかけます。 結果、ひっそりと行うつもりだった二人のプロレスは、大歓声の中行われることになるという展開です。 この流れがすごくうまくて、プロレスに興味のない方にも"猪狩vs斗羽"≒"猪木vs馬場"がどれほどのニュースか感じられると思いました。 二人の用いる格闘技はもちろんプロレスで、十六文キックや卍固めなどが繰り出され、展開はスピーディーで、なおかつ熾烈を極めます。 最後はきちんと勝敗が決まりますが、その後が描かれており、作者の思いが伝わってくる内容でした。 面白かったです。格闘技ファンであればおすすめです。 なお、前にも書いている通り、バキシリーズとの絡みはないので、読まなくても以降のシリーズを読む上で支障はないと思います。
20 六道の悪女たち
完結済 巻数 : 26
- 作者 : 中村勇志
- 時期 : 2016年-2021年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
不良に脅える気弱な高校生・六道桃助。彼の元に亡き祖父から謎の術が書かれた巻物が届き…情けなかった日々が一変する!! 悪女ラブパニック!!
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あんま好きな設定でもなかったけど、読んでみるとしっかり面白い。 ハーレムモノに見せかけて、ちゃんと王道少年漫画です。 コメディ要素も強め。
主人公はいじめられっ子の「六道桃助」。 ある日、死んだ祖父から送られてきた巻物を開くと不思議な光りに包まれ、額に六芒星のマークが浮かび上がる。 それ以降、"悪女限定"で問答無用にモテまくってしまうというストーリー。 悪女限定とはいえ、一方的にモテてしまうという、いかにもハーレム展開にできそうなシチュエーションですが、桃助はこの力を悪用せず、悪女たちの更生や、楽しい学園生活を手に入れるため尽力します。 突飛な設定とは全く異なる王道的な少年漫画で、世間を震わせる悪女たちに強烈にホレられながら、襲いくる難事件に立ち向かう展開です。 初回から桃助は最強のスケバンと恐れられる「向日葵 乱奈」に言い寄られますが、不本意ながら守られる形になることはあれど、彼女を使役するようなことはせず、むしろ守る立場になるためにケンカの仕方を覚えて強くなっていきます。 そのため、桃助が男として成長していく様を描いたストーリーであるとも言えると思います。 事件ごとに現れ桃助にホレる、キーとなる悪女が7人いるのですが、全員非常に個性的で、どう考えても色恋に狂うタイプではないのが顔を赤らめてしまうのがとても良かったです。 ただ、絵のクセが強いのが難点で、かわいいと思えるキャラはいるのですが、エロ目線では見ずらいです。 一方的にモテまくる主人公というおいしい設定を活かした鬼畜プレイや、ラッキースケベなどのお色気シーンも皆無。 一方で、氏のデビュー作ということもあって序盤と終盤の画力の上達っぷりが顕著で、特にバトルシーンは一読の価値ありだと思います。 キャラクターは個性的で読みやすく、テンポも良いです。 また、絵のクセは強いのですが、不思議にかわいく感じます。 個人的にはちょろイン化してしまう「山吹 ミナミ」がお気に入りですね。 ラストもすごく良かったです。 私自身、最初絵柄で読むのを渋っていたのですが、読んでよかったと思います。
21 アクメツ
完結済 巻数 : 18
- 作者 : 田畑由秋 他
- 時期 : 2003年-2006年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
己の立場を巧みに利用し、不正を働く官僚・政治家達を容赦なく滅する者がいた。自らの命と引き換えに、悪を裁く「アクメツ」に日本は、混沌の渦へと巻き込まれる。悪徳政治家達を滅するシーンは、かなりハードな内容となっています!実世界と比較して観ると、より一層楽しめる一作!
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微グロ描写が駄目な人にははキツいのかな? 内容はタイトル通り「悪を滅する」です、名作だと思います。
22 銭っ子
完結済 巻数 : 5
- 作者 : 水島新司
- 時期 : 1972年-1977年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
この漫画のあらすじ・ストーリーがわからなくてみんな困ってるにゅ! 知ってたら助けて欲しいにゅよ~
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私が知っている限り、野球狂の水島新司さんが書いた漫画の中で、野球が全く出てこない漫画です。 主人公の健は、裕福な家に生まれました。 しかし、両親が交通事故で亡くなり、叔父が両親の全財産を奪ったため 健とその妹は叔父の家で家政婦のように働かされます。 人生に失望し、川へ身投げした二人を救ったのは、おんぼろな船の貧しい船長でした。 その後、健はひとりお金を稼ぐために旅に出ます。そして、ある出会いのおかげで四千万円を手に入れます(50年ほど前の金額なので、現在にしたら相当な額です) 健がお金を持って船に戻ったとき、船長さんは亡くなる直前でした。 その船長さんが、「お前は不幸なものを持ってきた」といって亡くなります。 そして… 余談ですが、水島新司さんの野球狂の詩に出てくる火浦健は、銭っ子の主人公である健とそっくりです。
23 マカロニほうれん荘 文庫版
完結済 巻数 : 3
- 作者 : 鴨川つばめ
- 時期 : 1988年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
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あらすじ・ストーリー
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一時「少年ジャンプ」を上回る発行部数を誇った1970年代後半の「少年チャンピオン」黄金時代を「ドカベン」や「がきデカ」と共に支えたギャグ漫画。完全に子供向けだった「がきデカ」と比べると、もう少し上の年齢層を狙った作品で、当時小学生だった私には面白さがよく分からないところもあった。しかし数年後に読み直してみて納得。
24 ななか6/17
完結済 巻数 : 12
- 作者 : 八神健
- 時期 : 2001年-2003年
- 雑誌 : 週刊少年チャンピオン
- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
霧里七華(ななか)は、高校2年生の17歳。幼なじみの凪原稔二と同じ高校へ通っている。ところがある日、突然の事故がキッカケで、6歳から後の記憶がなくなってしまい、心だけが子供のななかに戻ってしまった! それからというもの、クラスメートに事がバレないようにと、無邪気なななかのフォローに稔二はてんてこまい。優等生の雨宮ゆり子、稔二のライバル嵐山たちも絡んできて、ななかの学園生活は上へ下への大騒ぎ!これから一体どうなるの?
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階段からの落下事故をきっかけに精神だけ6歳になってしまった17歳の「霧里七華」と、その幼なじみで、周囲からは"怒髪の稔二"と恐れられている「凪原稔二」を主人公としたラブコメディ。 元に戻った時の居場所を残しておくため、七華が6歳になってしまったことは周囲には秘密にするのですが、元々暗い性格で成績だけ良く、クラスにとけ込めず浮いてしまっていた七華が、急に精神だけ小学生の無邪気なお子ちゃまになるので違和感無いわけがなく、ぶりっ子のようになってしまった七華にクラスの女子からはさらに反感を買ってしまいます。 そんなななかを事情を知っている稔二がフォローをする展開で、前は荒れていた稔二を優等生の七華が嗜める関係性だったのが逆の立場になることで稔二はななかの代わりに大人の対応を身につける。 一方で稔二のために無理に背伸びをして大人になろうとしていた七華は、ななかと稔二の関係に微妙な感情を持ってしまう。 七華はなぜ6歳のななかになってしまったのか、元に戻ることはできるのかというストーリー展開を縦軸にして、天真爛漫なななかと、それに振り回される稔二のドタバタを描いた作品です。 進展のあるストーリー以外は一話完結という形をとっています。 心に負った傷から生まれた6歳のななかという存在と、現在の自分との折衝、序盤は"いじめ"とも取れるクラスメイトとの軋轢が描かれ、また、稔二に恋心を抱く「雨宮ゆり子」というキャラクターとななかとの三角関係の縺れが描かれるなど、展開的に暗い話が多いです。 その中心人物は主人公の稔二であり、彼がため傷つく人が現れたわけで、読んでいて彼の辛さが感じられるシーンもあります。 ただ、タッチはコミカルで、いつも無邪気な微笑みを浮かべるななかがトラブルを引き起こす様子は、どこかほっこりさせてくれます。 展開こそ暗いですが、楽しい気持ちにさせてくれる作品でした。 ラストは少しほろりとさせてくれます。 いい作品でした。 ちなみに本作は過去にアニメ化しています。 アニメはOPがFunta、EDがCooRieと両方名曲なので、主題歌目当てでもアニメもおすすめです。
25 恐怖新聞
完結済 巻数 : 9
- 作者 : つのだじろう
- 時期 : 1973年-1975年
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- 出版 : 秋田書店
あらすじ・ストーリー
幽霊の存在を信じていなかった少年・鬼形礼の寝床に、ある夜突然新聞が投げ込まれる。「恐怖新聞」と書かれたその紙面には、超常現象や未来の予言めいた記事が掲載されていた。1日読むと寿命が百日縮むといわれる恐怖新聞を読み始めてから、鬼形礼は不可解な事件に次々と巻き込まれていく…。つのだじろう氏の傑作ホラーマンガです。
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読むと100日寿命が縮まるが未来予知や事件の真相等を教えてくれる新聞を毎日深夜に強制的に読まされて しまう主人公と読ませてしまうポルターガイストの奇妙な関係。 大体この新聞のせいで数々の怪奇現象に巻き込まれていく不遇な主人公。 ポルちゃん(面倒なんで以下略)も悪霊ながら中々いいキャラしておりたまに主人公を助けたりもしてくれる。 無論ただの善意というわけでもないが。 たまに茶目っ気も見せるポルちゃんだが言うまでも無く邪悪な存在でありその力はもはやただの悪霊のレベルを 凌駕しておりこんなもん払える霊媒師がいるのだろうかとドキドキさせてくれる。 怪奇現象の種類も幽霊系だけではなく果てはUFOまであったりと意外と幅広い。 ただ個人的にはこの作品の真髄は幽霊系だとは思う。 絵柄も手伝ってかおそらく今見ても普通に怖いような気がしなくもない。 ただ怖いだけでなく物語的にも結構面白いのが美点。 人によってはトラウマになってしまうかもしれないシーンも作中含まれており注意が必要。 ポルちゃんの目的は主人公を憑り殺すことだが主人公の目的はポルちゃんから解放されること。 決して相容れぬ両名の行き着く先は如何に。 まさかの結末を是非最後まで見届けよう。
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