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熱くて奇妙でシュールで独特な作品。 エキセントリ...

4.5

投稿 : 2016/03/10 16:58

状態 : 読み終わった

熱くて奇妙でシュールで独特な作品。
エキセントリックな雰囲気と独特の世界観に嵌りたい人にオススメです。

知ってる方も多いでしょうが、熱血な王道ストーリーに作りこまれたキャラクター、サスペンスの演出や要素、作者の美術趣味やらなにやらで一言で言い表せない奇妙な漫画。
ジョースター家の血をひくキャラクターが主人公。
1987年に第1巻が発売され、1999年に第63巻で完結。第5部までそれぞれ主人公と世界観が変わりつつ、色んなファンを取り込んで愛されてきました。
そして巻数こそ連続してはいませんが、現在第8部を連載中。総巻数は2016年3月現在で115巻となっています。

絵柄も全体の雰囲気こそ共通するものはありますが、時代と荒木先生の触れた芸術作品などを反映してどんどん変わっていきます。独自の絵を開拓した漫画家は一流だと思いますが、さらに時代に合わせて自分の絵を変えるというのは本当に難しいことです。

好みの絵柄や、好みの主人公、ストーリーから読み始めても良いかもしれません。「変わる」ということがジョジョの最大の魅力。ざっと書きます。

第1部ファントム・ブラッド…19世紀イギリスを舞台としたゴシックホラー。ジョナサン・ジョースターは成長型・正統派主人公で紳士を目指す好漢。ジョナサンと宿敵ディオはダブル主人公として描かれ、それぞれの生き様は必見。バトルは「波紋」とパワーのぶつかり合いが魅力。

第2部戦闘潮流…時代は50年下り、舞台はアメリカとイタリア。主人公ジョセフ・ジョースターは軽い性格ですが奥底に熱い魂を秘めています。ジョセフを中心に展開する人間関係は非常に魅力的。トリックスターであるジョセフは格上の相手に頭脳プレーで立ち向かうため、バトルはハラハラさせられっぱなし。勝利すると痛快です。

第3部スターダストクルセイダース…第2部のさらに50年後、日本からエジプトへの50日間の旅を描きます。ジョセフの孫である空条承太郎は完璧系・最強系主人公。この部でジョジョの代名詞ともいえるスタンドが登場。母を救うための旅の過程での、襲い来る刺客とのバリエーション豊かなスタンドバトルは見ものです。

第4部ダイヤモンドは砕けない…第3部の11年後、日本の杜王町を舞台とするサイコホラー。主人公の東方仗助は、ジョセフの隠し子で切れると手が付けられないが、素はごく普通の高校生。「ジョジョの奇妙な日常」と言い表すファンもおり、穏やかな日常と、その中の非日常のコントラストは絶妙です。キャラクターも我が強く魅力的で、戦闘しないスタンドも面白い。

第5部黄金の風…第4部の2年後、舞台はイタリア。主人公ジョルノ・ジョバァーナはDIOの息子にあたり、この部はある意味外伝とも言えます。強い正義感を持ちながら、常に冷静で敵に対しては容赦しないジョルノは他の部の主人公とは一味違います。最初から最後までギャングの抗争で話が進み、生きるか死ぬかの緊張感も魅力。

サンキュー

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