コスプレというテーマ自体が珍しいうえに
「趣味とどう向き合うか」を軸にした人間ドラマを展開するとても個性的な作品です。
オタク趣味の後ろめたさ、限定されたコミュニティでの煩わしい人間関係、将来への漠然とした不安など
これって鬱漫画なの？と思うほどネガティブで閉塞感に包まれています。
コスプレではじけているシーンを見ても心から楽しんでいるようにはとても見えないのが凄い。
思わず読んでいる方がため息をついてしまいそうになります。
こう書くとつまらない漫画のように感じるかもしれませんが、
コスプレの世界に興味のある・ないに関わらず読んで面白いと思います。
惜しむらくは最終巻のまとまりのなさでしょうか。
自分の生きる道を見つけるという着地であれば、
趣味を理解してくれるパートナーがいた方が良い。
コミックスで最後ちょろっと加筆していますが、
課長さんをもっと道中でストーリーに絡めて欲しかったなぁ。
いい男なのにもったいない。
サンキュー
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