v4TaO1dSNaqMCf2oLbwyEIh7tOe4yY6K

藤子・F・不二雄の異色SF短編集4巻。 収録作品...

4.0

投稿 : 2017/10/15 10:58

状態 : 読み終わった

藤子・F・不二雄の異色SF短編集4巻。
収録作品中、ヨドバ氏の話の占める割合が多く、1,2巻に比べると投げっぱなしにならない、きちんと締めくくられれている話が大半となっています。
言い換えると後味の悪い作品が少なく、1,2巻よりもブラックさがマイルドになったと感じました。

以下、本巻収録作のうち、個人的に好きな作品についてレビューします。

<親子とりかえばや>
頭が固く封建的な考えの父と、奔放な甚六息子という相容れない二人が、ある朝入れ替わってしまう話。
SFというよりも、普通の漫画として楽しく読める作品です。

<懐古の客>
ヨドバ氏シリーズのエピソード0。
ヨドバ氏はなぜ現代に取り残される羽目になったのか、身寄りなく放り出されることになったのか、その起点の物語です。
無邪気に過去を楽しんでいるヨドバ氏の不遇を思うと、ただただ可愛そうになります。

<ある日……>
ある町の映画サークルの上演会の話。
おじさん3人と若者1人が、自主制作の映像作品を一人ずつ発表するだけで、プッツリと終わる作品です。
本作だけは本短編集中異色と言える作品で、漫画の話ではないそのある日は今、訪れるともわからない、予防できない恐怖に対する警鐘を鳴らす内容になっています。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

0

このレビューは参考になりましたか?
『フォロー』ボタンを押すと、この人が新たにレビューを書いた時に、アナタのマイページに通知され、見逃す心配がなくなります。 マンガの趣味が合いそう、他のレビューも読みたいと思ったら、とりあえずフォローしてみましょう。

パラレル同窓会 文庫版の感想/評価はユーザーの主観的なご意見・ご感想です。利用規約を参考にあくまでも一つの参考としてご活用ください。
パラレル同窓会 文庫版の感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたらこちらのフォームよりお問い合わせください。

seaurchinさんが他の漫画に書いている感想/評価