恋を真面目に考える、大学生ラブストーリー。
「恋」とは何か、なぜセンセは恋している人が光って見えるのか。
真剣に問い続けた全7巻、ずっと楽しませてもらいました。
ただ、最終巻は個人的に頂けなかった。
「愛ではなく恋の話だったから東雲エンド」という結末は、テーマに沿っているとは思います。
ただ、「本能の恋」と「経験の恋」という峻別をした、つまり北代の感情も恋と定義しては、結論と整合しない。
その区別の上で東雲嬢を選ぶ論理は、「本能の恋」＞「経験の恋」であるはず。
そうではなく「恋と愛」の話だと言うのであれば、北代はセンセに恋していたのではなく、愛してしまっていたのだと宣言すべきでは、と。
仮説の検証を重ね、論理的に恋を解き明かそうというセンセと東雲嬢の物語だったからこそ、ここで論理が結末に引っ張られてしまったのは悲しい。
あと、センセの北代の振り方はひどすぎ。
あんなん北代さん一生解放されませんやん。
まあ全部北代派の戯言なんですけど。
もう1巻分続けて、東雲嬢とのイベントを増量してくれれば、もっと収まり良かったかなぁと。
だってイベントの数とか質とか、完全に北代メインヒロインやったやん…。
宿木嬢もすごくいいキャラだったので、幸せを祈らずにはいられません。
キャラの今後に思いを致すくらい、好きな作品でした。
あーなんで負けヒロインばっか好きになるんだ俺。
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