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もはやこれは漫画でない何か、なのかもしれない。 ...

いこ〜れ

4.5

投稿 : 2018/09/30 13:57

状態 : 読み終わった

もはやこれは漫画でない何か、なのかもしれない。
作品の印象を語る言葉に『文学的』という言い方があるが、宮崎夏次系の諸作品に共通する印象は『散文的』。内容的にはそこそこ下品なことをやっていても、まるで清涼な詩を読んでいるが如き読書感がある。

ストーリーは変化球気味のボーイミーツガール。主人公の一人称視点で語る形式を生かして、叙述トリックともインナーワールドともつかない描写が、思春期の不安やほんの少しの希望を表して絶妙だ。
さらに特筆すべきは登場する二人の少女の可憐さだろう。あえてヒロインという言い方をしなかったのは、この作者の作品において、未だ一般的な意味でのヒロインが描かれたことがないからだ。

こんな漫画を描ける人を、私はほんの一握りしか知らないし、だからこそ、宮崎夏次系から目が離せないのだと思う。

ぶっ飛んでいて、切なくて、何遍読んでもわからない魅惑のストーリーを是非。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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