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『DEATH NOTE』の小畑健氏が2014年にヤ...

4.5

投稿 : 2022/06/22 23:31

状態 : 読み終わった

『DEATH NOTE』の小畑健氏が2014年にヤンジャンに短期集中連載したSFバトル漫画。

原作は2004年に刊行されたSFラノベで、2014年にハリウッドで実写映画化されたのに合わせてコミカライズされた。
※というか、日本のラノベがハリウッド映画ってスゴくね?ちなみに「主演はトム・クルーズ」だよ!こっちの方が驚くよ。

機動ジャケットを身にまとった青年兵士が宇宙から地球に送り込まれた化け物と戦う話。

本作品のキーワードは「タイムリープ」。
主人公の青年は初陣でいきなり敵に殺されてしまうが、そこで彼は出撃前日に戻っていることに気付く。悪い夢でも見ているのかと思った彼だが、何回も同じルーチンを繰り返すうちに本当に死に戻りが発生していることを確信する。

本作品では原作がSFということもあって、死に戻りにそれっぽい科学的な設定が用意されているのが面白かった。

彼は死に戻りを繰り返しつつ、何とか生き延びる方法を模索する。
コミック『サマータイムレンダ』では死んだ後の復活時刻がだんだんと未来にズレていくという話だったが、本作品では毎回全く同じ時刻に戻る設定である。そのため主人公は前回の行動を振り返り今度は死なないように改善する。究極のPDCA活動だな。でも結局は敵に殺され同じ時刻に生き返る。
※こういう死にたくても死ねない人生が続くのを見ると、ほむらちゃんってホントに大変だったんだなぁと同情する。

この永遠に続く地獄のような生活を繰り返しているうちに出会ったのが、「戦場の牝犬(ビッチ)」の異名を持つ美少女。

本作品の面白いところは、最初のうちはひたすらバトルを続けるのに途中からラブコメに変わるところ。また主人公達に協力するメカニックとしてメガネっ娘が出てくるのも萌えるポイントだ。

作画も綺麗だしストーリーも面白いので、SFバトルモノ好きにお薦めしたい一冊だ。

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なお、実写化されたハリウッドの映画の方だが、さすがアメリカっていうこともあり「萌え」が全くなくなっている。「戦場の牝犬(ビッチ)」はマッチョの女兵士だし、メガネっ娘メカニックに至っては男に変わっている。
というか、主人公の青年兵士が戦闘経験が全くない中年のオッサンで、ホントにこいつ大丈夫なのか?と心配するくらいのド素人になっている。
そんな彼が死に戻りを繰り返すたびに強くなっていく姿にとても感動する。
機会があれば是非こちらも観ていただきたい。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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