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アイドルオタクの医師(アラサー男)が主人公。ある日...

4.5

投稿 : 2023/04/21 23:44

状態 : いま読んでいる

アイドルオタクの医師(アラサー男)が主人公。ある日彼が何者かに殺されて、推しているアイドル(16歳究極美少女)の子供として転生するのが序盤。と説明すると"転生モノ"かと思われるが、そんなファンタジーな内容ではない。というか、そもそもアイドルが妊娠しちゃマズイでしょ、大問題です。
転生直後は推しのおっぱいを飲んで喜んでいた彼だが、そのうち笑えない状況になって「殺した真犯人は誰なのか?」から「奴に復讐してやる」という話に変わっていく。
(注)ネタバレを避けるため、作為的に話を一部省略しています

本作品の一番の特徴はしっかりしたストーリーであり、第1巻のうちから未来の出来事の1シーンがオマケみたいに挿入されている。最初読んだ時はいったいなんのこと?と思ったが後で読み返すと、あの頃からしっかりプロットが出来ていたんだと関心する。
更に驚くのが単行本1冊毎にきちんと話が完結する構成。連続ものの漫画では中途半端な展開のまま「つづく」となって不完全燃焼となることが多いのに、本作品では綺麗にまとめていてとても気持ちが良い。こういうのって意外と少ないんじゃね?
とは言うものの、帳尻を合わせためだったのか「2.5次元舞台編」はムダに長すぎた。

あと、現在連載中にもかかわらず本作品が漫画界に残した功績として「瞳が六角の星」があると思う(第1巻表紙参照)。ググってみたところ少女漫画テンプレの"瞳に星"を最初に描いたのは手塚治虫(1928年生まれ)、高橋真琴(1934年生まれ)などが挙げられていたが、「瞳が六角の星」を初めて描いたのは本作品(画:横槍メンゴ)として歴史に名を残しそうな感じがする。
本作品においては六角の星はアイドルが持つ「強い眼力」を表しているが、その他にも「狂気の目」という意味もあると思う。正直言って「瞳が六角の星」の人物は皆アタマがおかしい。

この夏発売予定の第12巻でいよいよ佳境に入るが、ここで本当に完結するのか全く想像が出来ない。今までの展開からすると遂に復讐を遂げた!という殺伐だが初志貫徹なラストになる可能性もあるが、ありがちな話として真犯人と和解してみんなハッピー!になるかもしれない。(※当たり前すぎてやめて欲しいが…)
もしかすると、転生モノという当初の設定が復活してきて奇跡が起きるかもしれない。
また集英社ということなので、主人公に子供が生まれて続編【推しの孫】に続くかもしれない。

というわけで最終的な評価はラストの後ということで、今日の時点では仮評価として★4.5を付けておく。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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