6HWqUM2ZPAMtBfkYf04DGnv6OHe2IwFF

本タイトルはSF作家アーサー・C・クラークが197...

2.5

投稿 : 2024/04/07 21:35

状態 : 整理されてない

本タイトルはSF作家アーサー・C・クラークが1973年に「クラークの第三法則」として述べた「高度に発達した"科学"は魔法と区別がつかない」に由来する。SFが好きな自分としては期待して本作品を読んだのだが…

主人公は無医村の孤島に飛ばされた若き医師(男)。島民との顔合わせも済み、いよいよ孤島での医療生活が始まると思った矢先、何故か魔法が存在するファンタジー世界へ転移してしまう。
ふつう異世界転移モノではここで何らかの大いなる意思(たとえば神)が出てきて転移の理由などの説明があるのに本作品ではそれがなく、主人公同様我々読者もよく分からないまま話が進む。

で、治癒魔法とか回復魔法でも治らない病気を現代医学で治していくというストーリー。

コンセプトとしては面白いが、そもそも異世界転移の時に偶然持ち込んだ医療器具や薬品なんかたかが知れているのだから遅かれ早かれ何もできなくなるのだが、ご都合主義っぽく結構な量があるみたいでそれなりの医療活動ができる。

あと巻末に医療監修として実在の医師が実名で記されており、医学的に荒唐無稽な話にはなっていないのはいいと思う。だけどそれも医学だけ。
第2巻で主人公が"あるもの"をロープで縛るシーンがあった。ここで主人公の引っ張る力を補うため、仲間のスライムも一緒にロープを引くという感動のシーンがあるが、そのスライムは主人公の肩に乗ったまま引いているのだ。作用反作用の法則によりスライムがロープを引けば引くほど主人公は"あるもの"に近づいていき縛るどころではないはずがそれが描かれていない。本当はスライムは主人公の肩から降りて地面に足?を張って引くべきだった。
今後は医学以外にも物理学も監修してもらった方がよい。

こういう細かいツッコミは別にして、本作品が気に入らない点は登場人物の姿だ。
ファンタジー作品らしく竜族は人間に擬態して生活しているのだが、その姿はまるでヤクザなのだ。気の荒い竜族を表すという演出だが個人的に嫌悪感を抱いた。

絵の書き込みは素晴らしいし、前述のように医学的に間違っていない。
だけど、あの絵柄は生理的に受け付けないし、ストーリーも面白いとは思えなかった。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

0

このレビューは参考になりましたか?
『フォロー』ボタンを押すと、この人が新たにレビューを書いた時に、アナタのマイページに通知され、見逃す心配がなくなります。 マンガの趣味が合いそう、他のレビューも読みたいと思ったら、とりあえずフォローしてみましょう。

高度に発達した医学は魔法と区別がつかないの感想/評価はユーザーの主観的なご意見・ご感想です。利用規約を参考にあくまでも一つの参考としてご活用ください。
高度に発達した医学は魔法と区別がつかないの感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたらこちらのフォームよりお問い合わせください。

涼宮ハルカスキーさんが他の漫画に書いている感想/評価