
「名探偵コナン」などの代表作がある青山剛昌の連載作品。
氏がコナンの前に週刊連載していた作品で、1988年から約5年間、全24巻の長期連載です。
天下一の侍を目指す主人公・鉄刃の戦いを描いたアクション漫画で、コメディ色も強いですが、基本的にはバトルものです。
父とジャングルで修行の日々を送っていた鉄刃は、日本に戻り、父の知り合いの家に居候することになります。
その家の娘・峰さやかと同じ中学校に通うことになりますが、そこには剣道の実力者・鬼丸猛がおり、刃の前に立ちふさがります。
序盤はドタバタギャグの面が多かったですが、鬼丸が風神剣、刃が雷神剣を手にした時から、物語が動き出します。
風神の力に飲み込まれた鬼丸は鬼となり、魔王を名乗って世界征服を企てるようになります。
鬼丸の企みを阻止するため、刃たちは鬼丸の住む鬼丸城を目指します。
動物を怪人化した手下を差し向ける八鬼・鬼丸四天王編、龍神の力を得るために日本中に散らばる7つの玉を探す龍神の玉編、その後、鬼丸と一騎打ちと思いきや、龍神復活によって目覚めたカグヤと戦うかぐや編と続きます。
かぐや編以降は正直なところ引き延ばし感が強く、かぐやとの戦い終結後には岩石戦士という謎の敵が突如登場し、沈みゆく日本を救うためにエメラルドという少女と謎のピラミッドを攻略するピラミッド編が始まります。
その後、地底世界での戦いがあり、更にその後、鬼丸の刺客との戦いが始まります。
鬼丸との戦いの決着がつくのはその次、織田信長御前試合編のラストバトルですね。
個人的にはかぐや編も蛇足で、7つの玉を集めて龍神を開放した後は、鬼丸と戦って終われば収まりが良かったのにと思います。
ただ、かぐや編までは、一応、そもそも龍神が封じられていた理由につながる展開なのでありかと思います。
ピラミッド編以降は完全に引き延ばしですね。サンデー編集者の悪いところが出ていると思います。
序盤から作画は完成されていて、非常に読みやすく、キャラの描き分けも上手です。
引き延ばし感はありますが退屈なところはなく、続きが気になる展開で最後までおもしろく読めました。
また、コナンには青山剛昌氏の過去作を知っていればニヤリとするネタが散りばめられているので、コナンファンにもおすすめの一作です。
サンキュー
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