
週刊少年ジャンプ連載作品。作者は甲本一氏。
氏の初の連載作品ですが、2024年9月現在で2度アニメ化し、海外、特にフランスでブームになっています。
また、国内では、アニメ2期のOPテーマ、Bling-Bang-Bang-Bornとそのダンスがブームになり、知名度の高い作品だと思います。
神から与えられた力として"魔法"が常識的に存在する世界が舞台です。
魔法の巧みさによって今後の身分が変わる世界観で、この世界の人々には、魔力を持つ証として一本の筋が顔に入っています。
また、10万人に1人という割合で2本線の魔道士が存在し、彼ら二線魔導師は生まれながらにして強大な魔力量を操ることができると言われています。
そんな魔法界に生まれ落ちた"魔法が使えない少年"マッシュ・バーンデッドが主人公です。
魔法が使えない者は落ちこぼれ認定されるのみではなく、殺処分される可能性もあるという厳しい世界で、マッシュは魔道士に負けないよう、己の肉体を極限まで鍛え上げています。
そんな折、マッシュの存在が魔法警察にバレ、自宅へと踏み込まれるが、マッシュは培った圧倒的なパワーでこれを返り討ちにします。
魔法警察の交換条件として、マッシュは魔法学校に入学し、そこで「神覚者」を目指す、という展開です。
ストーリー漫画で、序盤はマッシュの魔法学校での日々があり、その後、神覚者となるための選抜試験を受けます。
さらにその後、マッシュの出生の秘密が明らかになり、大いなる企みを打ち砕くためにグーパンで戦う展開となります。
格闘漫画的な側面が大きいですが、基本はギャグで、インフレしてゆく魔力、敵の凶悪さ、それに比例して強くなる仲間たちを尻目に肉体言語に励むマッシュが頼もしいです。
マッシュは序盤から作中最強で、一生懸命魔法合戦を繰り広げているのも構わずに、常識外れのマッスルパワーでぶちのめして圧倒するという斜め上な筋肉漫画ですね。
キャラクターはわかりやすく、かき分けはできています。
ただ、中盤以降バトルが過激化し、そこからは読みやすいかというと微妙なところです。
すべてのバトルをマッシュがグーパンで解決するわけでもなく、結局、魔法使い同士の戦いに落ちてしまっているのが仕方ないといえば仕方ないところですね。
そういったごちゃごちゃの末、ラスボスvsマッシュ戦では、筋肉でどうにかする上、過去登場したキャラクターによる総力戦になるので、ラストはとてもよかった。
最後もあっさりと終わりますが、『銀魂』、『斉木楠雄のΨ難』終了後のジャンプを支えた、ジャンプの看板と言って良い名作だったと思います。
サンキュー
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