
渋谷を縄張りに自分らしい生き方を貫くギャル「寿蘭」を主人公にした少女マンガ。
りぼんマスコットコミックス連載作品で、『超GALS! 寿蘭』というタイトルで日曜朝に、4クールアニメになっていました。
後に同枠は、小学生男児向けのアニメ枠になりましたが、ニチアサのアニメということで記憶にある方も多いのではと思います。
主人公の寿蘭は、渋谷を拠点とする女子高生ギャルで、代々警察官の家系に生まれ育ち、幼少期から警察官になることを言われ続けています。
しかし、本人にその気はなく、口うるさい親や警察官の兄を交わしながら、渋谷の街で大暴れしています。
厳しい家に育てられ家から逃げ出した優等生「星野綾」と、蘭の中学時代からの友人で、両親が離婚し再婚した母から見放されている「山咲美由」の3人が主人公格として登場します。
3人とも家庭に少し問題があるのですが、底抜けに明るく喧嘩っ早い蘭に引っ張られる形で笑顔を取り戻す姿が描かれます。
渋谷でギャルとなると、パパ活でお金を稼いでホストに貢ぐ展開とかイメージしてしまうのですが、そこはりぼんマスコットコミックスなのでそこまではないです。
ただし、援助交際というワードは登場し、作中のキャラが自暴自棄になりかけるのですが、そこで我らが寿蘭様が登場して切り込みをいれるので、子どもにも安心の作品だと思います。
3人の少女の友情も本作のテーマで、親から見捨てられた美由は一時期、寿家に居候をしたりします。
ギャルの明るい面だけを捉えているわけではなく、明るい雰囲気ではあるのですが、なにげにしっかりとドラマ性も含まれていると思いました。
恋愛描写もあります。
ただ、作中で序盤より、「スーパー高校生グランプリ」で優勝したイケメン男子高校生「乙幡麗」が登場し、彼が実は寿蘭に好意を抱いているという描写があります。
その思いを秘めながら、綾の猛アタックにより綾と付き合うのですが、綾に対しても蘭が好きだと告白をしています。
三角関係がどこかで描かれるのかと思いきや、その後、ぽっと出のガングロ男子高校生「タツキチ」が登場。
軽いノリで蘭と付き合い、最終的に両思いになるのがなんかモヤりました。
麗とタツキチ、蘭と綾がぶつかったりはせず、少女マンガですがドロドロの恋愛ドラマは展開されず、思いを胸に秘めたまま笑顔で終わるのは逆に珍しいような気がします。
今となっては古い作品なのですが、絵はかわいらしく、ごちゃごちゃしていますが読みやすいです。
また、2025年3月現在、続編が連載中です。
舞台は現代ではなく、蘭たちが卒業した2002年が舞台になっているそうなのですが、こちらも読んでみたいと思います。
サンキュー
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