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NARUTO、BREACH、銀魂と並び、2000年...

4.0

投稿 : 2025/03/16 00:00

状態 : 読み終わった

NARUTO、BREACH、銀魂と並び、2000年代のジャンプを代表する作品の一つです。
10クール以上のアニメ化、実写映画、ゲーム化に加え、2.5次元と呼ばれるミュージカルが、特に女性を中心に人気になりました。
テニミュと呼ばれるミュージカル版のテニスの王子様は20作品以上が作られ、もはや独自のジャンルとして確立されています。
テニスをテーマにしたスポーツ漫画なのですが、個性的なキャラクターたちにより繰り出す多様な技によって、通常では考えられないテニスが行われる内容になっています。

舞台となるのはテニスの名門校「青春学園中等部」。
そこに、アメリカのジュニア大会で連続優勝を果たした天才テニスプレイヤー・越前リョーマが転校してきます。
彼はその実力を示し、1年生ながらレギュラーに選ばれ、さまざまな試合でライバルたちと戦いながら成長していくストーリーです。

テニスマンガなので、テニスのテクニックや用語、うんちくが多数登場します。
主人公リョーマが得意とするツイストサーブや、2年生の海堂が得意とする弧を描くスネークショット、さらにはダブルスの戦略のオーストラリアンフォーメーションなどが登場します。
それに対する相手も中学生とは思えないスーパーテクニックで挑んでくるため、技の押収が熱い作品となっています。序盤までは。

途中からは、スネークショットがコートの横を回り込んで相手のコートに飛ぶ場面や、手塚部長がボールをコントロールして相手の返球をすべて自分のところへ引き寄せる"手塚ゾーン"を展開します。
さらに、全く弾まないショット放つなど、常識を超えた技が繰り出されますが、このあたりでもまだ理論的にはわからないでもない範囲です。
更に進むと、ダブルス要因だった菊丸先輩がシングルで出場、「やっぱりダブルがいい」と言い出すや否や分身します。
キャラクターたちはテニスをすることで「無我の境地」に達してオーラを纏いますが、「無我の境地」をすでに会得している部長は「百錬自得の極み」という最終奥義を開眼し、オーラのコントロールをして身体能力を向上させます。
リョーマの先輩である河村隆は、爆発的な力を込めたスマッシュ技である波動球を操りますが、ある試合では波動球を打ち合うという完全なバトル漫画に突入します。
波動球を開発した石田銀の撃つ波動球を食らうと、ガットが裂け、観客席まで吹き飛んで全身血まみれになる惨事が発生します。
この時放った、「ワシの波動球は百八式まであるぞ」というセリフはあまりにも有名です。
終盤ではドライブショットが体にまとわりついて顔面を攻撃するなど、攻撃技が基本になり、あるキャラは立ったまま気絶します。
もしまじめにテニスマンガとして読んでしまうと、テニスに対する誤解がすごいことになりそうなので、注意が必要ですね。

異次元のテニスっぷりにテニヌなどと呼ばれたりもしますが、それでもキャラクターたちは真剣で、展開は熱いです。
一方で、個性的なキャラ同士の掛け合いが読んでいて楽しく、女子人気が高いのも頷けました。

※このレビューがネタバレしてると思ったら...?

サンキュー

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