
帽子被って将棋指してる奴は間違いなくこれの影響受けてると予想されるほどの影響を与えた将棋漫画の金字塔(適当)
しかし当時将棋などなんの興味も無かった自分ですら最後まで読ませる程の吸引力は間違いなくあったのだ。
この物語は高知の田舎から名人滝川を倒すため上京してきた主人公氷室の戦いの歴史。
とは言ってもぶっちゃけこの人登場時からすでに恐ろしく強い。
俺ツエー状態。
なので奨励会に入ってそこで苦しみながらも1歩づつプロへの階段を~なんてのを期待されても困るのである。
負ける姿が想像出来ないくらい強い。
このへんは諸刃の剣でもあって主人公ツエーを楽しめる人もいれば反面強すぎる主人公にどこか物足りなさを感じる人も当然いてもおかしくはない。
自分的にはどちらかと言えば後者の方でもっと苦戦するようなギリギリの勝負というものも見てみたいという欲求に駆られることもある。
正直主人公負けてもいいとさえ思った。
この作品に限らず主人公だからと言って無敗である必要など無くむしろ適度に負けてくれたほうが見る側としては
緊張感もあって面白いと思う。
強い主人公が俺ツエーするのをひたすら見せられるほどつまらんものは無いわけでその辺りは作者さんも充分に理解されていたようで当然主人公も苦しむ描写は存在する。
裏を返せば強い主人公を苦戦以上させるには主人公を一時的にでも弱化させるしか無かったとも言えるが。
また本作最大の特徴として奇人変人がぞくぞく現れるのでそういう意味では見てて飽きないかも。
一見まともに見えなくもない名人滝川からしてかなりおかしな世界に行っちゃってる人なんでもう無茶苦茶である。
まぁこの物語は結局のところ氷室対滝川という因縁の対局が最大のテーマでそういう意味では全くブレてないと思う。
サンキュー
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