まずヒロインが笑顔で可愛い。ツインテールで目もパッチリ、更におっぱいも良い！どのくらい良いかと言うと、生きる気力をなくしていたコミュ障の主人公(男子高校生)が、封印していた即死チートスキルを開放して彼女を守ろうと考えを改めるくらいに良いおっぱいだ。 本作品は例によって「なろう」→「書籍化」→「コミック化」の王道を行くものであり、コミックとしては前述の通り作者に画力があるのが一番良い点だ。 逆に一番悪いのが原作小説のストーリー展開であり、付け加えるとタイトルが悪すぎる。 本作品2巻まではタイトルのように主人公が即死スキルを使いまくって、いったい何この虐殺漫画？何がやりたいの？胸くそ悪い！となっているのだが、3巻になるとようやくそもそもの設定が明らかになってくる。 あー、こういう伏線があったんだ…と。だったら最初のうちからバラしておけよ… つうか、コミック化においてタイトル末尾に追加された「ΑΩ」(アルファオメガ)ってそういう意味なの？ そこまで我慢して読み続けられるかが本作品を楽しめるかのポイントだ。

まずタイトルに騙されないで欲しい。本作品は「グルメ漫画」ではない。またタイトルには「魔物の力を食べた」とあるが、実際は魔石に触れて魔力を吸収するだけであり、食べることはない。 一応「異世界転生モノ」であるが、前世の経験や知識を活用することはほとんどなく、一番の特徴は転生の際にレアスキルを身に着けたということだけ。 と散々けなしておいて申し訳ないが、丁寧に伏線を張り巡らされたストーリーは良く出来ているし、登場人物の皆個性的かつ善人揃いで好感が持てる。 特に部下が自分の命を投げうってまで主人公に仕えようとする態度、そして主人公の少年が幼いながらも次期国王としての自覚と責任を持って立ち上がる姿は、少年漫画の王道を行くようでとても気持ちがいい。 絵も綺麗で画力があり、漫画としても良作だと思う。