知識：アニメ視聴済み 概要：逞しく生き抜く話 設定：幼い姉妹が力を合わせ、意外と暖かい世間を生きていく 　アニメから入っているので華やかさと言う点では雲泥の差がある。そしてタイトルからもわかるように絵柄も非常に質素。１話辺りのページ数はバラバラで短いもので４ページくらいなので、全４巻だが案外話数は多い。読み進める程に「切り」の機運は高まるが、ラス前辺りに「読み続けてよかった」と思える話がある。 　そのラス前の話に至るまで心温まる話が無いわけではない。花火大会の話、タンポポコーヒーの話、立ち退きの話、風邪の話等々。中でもアニメには登場しないが、姉妹と深い係わりを持つ原作オリジナルキャラが登場する話は、例え難い気持ちにさせられる良い話である。 　だがラス前の話はそれまでの展開とは異なる雰囲気を感じる。姉妹で一寸した冒険の末、もう手にすることができないと思っていた幸せを手に入れる。そして妹は、アニメでは家族写真をマジックで塗りつぶされ、終始悪人として扱われた父親の愛情に気付く。 　原作には無かった父親のデザインについては付録のメイキング漫画にて語られているが、アニメのキャラデザを担当した高村和宏が行い、それを逆輸入したらしい。前出の通りアニメに於いて父親は悪人として扱われているため登場しない。

私が知るこの作者の話は１話辺りのページ数が少ない。 だから並短編と極短編が寄せ詰まった感じ。 印象的な話はほぼ全部だけど、「あかよろし！」、「自由形１メートル」、「誰かが何かを隠してる」、「禁止されていること」、「緑色」、「しろいろ」。 話は物悲しさを秘めた良い話である。

東京都大田区蒲田に住んでいるちょっと百合っぽい魔女の話。 ちなみに、主人公である蒲田魔女を取り巻くメンツもみんな蒲田周辺の駅名から来ている(と思う)。 ヒロイン ・矢口さん→多摩川線の「矢口渡」駅(蒲田の隣)より ゲストキャラ ・長原さん→池上線の「長原」駅より ・千鳥さん→池上線の「千鳥町」駅より 先生 ・鳥居先生→京急空港線の「大鳥居」駅より で、これだけ蒲田満載なのに劇中で紹介されているお店は、ほとんど店名を変えて実在の店とは関係ないようにしているのが情けない。 迷惑掛けるようなことしていないから、堂々と実名を出せばいいのに… 地元密着型の作品の割には覚悟が足りない。 ※なお本作品の刊行は2012年。現在の蒲田周辺はちょっと変わってしまっている。特に2019年に映画館が閉館してしまったのは残念なことだ。