1 ダンジョンの中のひと
連載中 巻数 : 3
あらすじ・ストーリー
――ダンジョンで働く事になってしまった―― シーフギルドに所属する少女・クレイ。
父から厳しい教えを受け、 鍛錬を積んだ彼女は前人未踏とされるダンジョンの地下8階を踏破。
さらに深層へと向かうが、そこで待ち受けていたのは…管理人を名乗る魔法使いで!?
双見酔が描く、秘められし迷宮の裏側の世界。
(Amazonより引用)
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ほんわかした絵柄で日常系漫画のようなゆるふわな見た目だが、内容はハードでリアルなダンジョン管理を描いたユニークなファンタジー物。これは面白い! 主人公は幼いころから探索者としての技術を父親から叩き込まれた少女。そんな父親がダンジョンの奥に消えて3年経ち、彼女もまた探索者となりダンジョン探究を続けていたある日、モンスターとのバトルの際に勢い余ってダンジョンの壁を壊してしまう事故が起きる。 で、崩れ落ちた壁の向こうからダンジョンの管理者(=見た目か弱い少女)が現れて、一緒にダンジョンの管理をしませんか?と誘ってくるのが発端。 主人公はモンスターを倒すことには長けているが、それ以外の一般常識に欠けていて感情の起伏がない冷めた人間。そんな彼女が想定外の出来事の連続に唖然としてショックを受ける姿を愛でる作品。 ファンタジー物に出てくるダンジョンはいつも理由もなくモンスターが発生するとか、死んだら何故かアイテムが残るとか、本来真っ暗であるはずの地下通路が何故か照明があったりとか不思議な設定ばかりである。しかし、本作品ではダンジョンを管理する側に焦点を当てて、管理者がモンスターを募集してダンジョン内に配置したり、宝箱の中にお宝を配って回ったりという裏方の姿を描いている。 最初にも書いたが、そんなリアルな仕事をしている管理者の日常をゆるふわキャラで楽しめる貴重な作品だ。