1 この世界の片隅に
完結済 巻数 : 3
あらすじ・ストーリー
平成の名作・ロングセラー「夕凪の街桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。
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太平洋戦争真っ只中の広島で、普通に生きる女性「北條すず(旧姓:浦野)」を主役にしたマンガ。 太平洋戦争開戦前に生まれ昭和18年12月広島市から呉に嫁ぎ、いろいろな理不尽を我慢しながら、それでも生活して生きるすずを中心とした、ありふれたとある一家のドラマが描かれています。 太平洋戦争で広島なので原爆投下の描写は不可避ですが、爆心地で人や町がドロドロ溶けるようなおどろおどろしい描写はほぼないです。 世界情勢に揺れ動かされながら、ただ、そんな時代を過ごしてきた物語です。 物語はすずの幼少期から始まります。 ぼんやりとしたところもあるが、絵が上手で想像力豊かな少女・すずは、海苔屋の家業を手伝いながら成長します。 やがて、太平洋戦争が開戦し、戦争が激化する中、すずの元に呉から縁談の話がきます。 流されるまま見知らぬ青年「北條周作」と祝言をあげたすずは、北條に入って、呉で新しい生活を始めます。 戦争マンガですが、作風はのどかで、空襲や親類が戦地に向かう描写はあり今の我々からすれば冗談じゃない日々が続くのに、毎話オチがあり、こういってはなんですが楽しく読めます。 堅苦しい教養マンガめいた戦争マンガとは違って、もっとライトに、だけどきちんと学べる作品だと思います。 大本営の会合や鉄砲を持った兵隊ではなく、描かれているのは非戦闘員から見た戦争の姿であり、思想めいたものは感じられず、当時の人々の生き方、あったであろう姿が描かれていると感じました。 時代考証がかなりしっかりしていると思いました。 当時起きていた事件や出来事、呉にあったであろう戦艦が描かれていたり、家庭で作られていた雑草や芋雑穀を主体とした食事、弾薬の種類や仕組み、傘問答、隣組など、毎ページ感心しきりでした。 当時の暮らしを知るための教科書として使えるんじゃないかと思えるほどの内容が充実していると思いました。 なお、本作は劇場版アニメも話題になりましたが、私的には断然原作マンガの方がおすすめです。 劇場版アニメもできはよかったのですが、当時の暮らしに関する小ネタは、アニメもがんばって盛り込んではいましたがやはりいくつかはカットされています。 枠外に小ネタとして書かれている情勢や戦艦の情報が読んでいて楽しかったです。 また、ラストは、アニメよりもマンガのほうが涙腺にきました。 アニメも良かったのですが、マンガの最後のシーンはアニメの比ではないくらい心揺さぶられました。 戦争如何を問わず、素晴らしい作品でした。
2 夕凪の街桜の国
完結済 巻数 : 1
あらすじ・ストーリー
昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
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戦争を題材とした作品は当時の惨劇を徹底的に描き、 見る者に疑似体験させることで同じことを繰り返してはいけないという戒めや 平和への願いを訴えかけるというの一般的な流れになっています。 夕凪の街桜の国は着地点は同じとしながら、全く違う角度で戦争を描いた漫画です。 啓蒙臭さはなく、レトロで繊細な絵とところどころに織り交ぜられたユーモアもあって、 とても読みやすく戦争物として比類ないほど読後感が良いです。 夕凪の街では「忘れたいのに忘れられないもの」だった原爆が、 桜の国では「忘れたくても忘れてはいけないもの」に変化しています。 その変化を現代に生きる私たちは大切にしたいと思える。そんな漫画でした。
こうの史代さんの作品。 「この世界の片隅に」と同じく、原爆をテーマにしたマンガですが、本作は戦時中を描いたものではなく、原爆投下後の広島で生きる人々の生活を描いたものとなっています。 「この世界の片隅に」より前に描かれていて、「この世界の片隅に」は本作に続く形で描かれたものとなります。 "夕凪の街"、"桜の国(一)"、"桜の国(二)"の三作が収録されていて、それぞれ原爆投下から約10年後(1995年)、40年後(1987年)、60年後(2004年)が舞台となっています。 "夕凪の街"は、原爆被害にあったが生き延びた女性「平野皆実」が主人公です。 建築事務所に就職し、倹約をしながら慎ましく平穏に生きるが、原爆の話題にできるだけ触れないようにする人々の姿に違和感を感じる。 ある日、同僚より求婚されるが、原爆投下のあったあの日、たくさんの死体を踏み越えてきた自分が幸せになるわけにはいかないと感じる、という展開です。 原爆症に苦しむ女性の姿が描かれていて、最後はとても悲しい終わり方になっています。 "桜の国(一)"は平野皆実の弟「旭」の娘「石川七波」に主人公が変わります。 場面は変わりますが、時間軸は連続していて、"夕凪の街"に出てきた皆実の母と同一人物らしき女性が皆実の祖母として登場します。 七波が鼻血を出したことで過去のトラウマが想起させられ、つらい気持ちになるなどの描写がリアルで痛々しかったです。 "桜の国(二)"も引き続き七波が主人公で、戦争からはかなり時間が経過しているのですが、原爆二世となる七波の弟に、先天性の可能性が疑われる喘息症状があることで"今"の我々にも関係がないわけではないということが描かれており、あの出来事は確かにあり、その事実は消えてなくなることはないのだと感じられました。 ただ、最後は、それを受け入れて生きる姿が描かれていて、過去に引きずられるわけではなく、未来に目を向ける内容となっています。 原爆をテーマにしているのですが、悲惨さや残酷さとは違う点にスポットがあっていて、前向きな内容と思いました。 素晴らしい作品だと思います。
3 長い道
完結済 巻数 : 1
あらすじ・ストーリー
夫、カイショなし。妻、ノー天気。そんな二人のあったかくておかしくて切なくて心にしみる54のプチ物語。「夕凪の街 桜の国」で手塚治虫文化賞新生賞、文化庁メディア芸術祭大賞を受賞したこうの史代が贈るハートフル・ショートコメディ。
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もっと見る4 さんさん録
完結済 巻数 : 2
あらすじ・ストーリー
妻に先立たれた男、参平に遺された一冊の分厚いノート。それは、妻・おつうが記した生活レシピ満載の『奥田家の記録』だった。主夫として第二の人生をスタートさせた、さんさんの未来は、ほろ苦くも面白い!『夕凪の街 桜の国』で大ブレークの著者が放つ、ほのぼのコミカルストーリー!
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もっと見る5 ぴっぴら帳
完結済 巻数 : 1
6 街角花だより
完結済 巻数 : 1
あらすじ・ストーリー
1つの花に想いを託せば、新しい人生までも見えてくる…。花を心から愛している花屋の店長と店を訪れる客たちとのハートフル・ストーリー。
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もっと見る7 こっこさん
完結済 巻数 : 1
あらすじ・ストーリー
小学生のやよいが、ある日、帰り道で出会ったのは、目つきの悪いニワトリ”こっこさん”。以来、毎日がとっても楽しくてとってもこわい!? 一人と一羽のドタバタでのほほーんな日々!! 文化庁メディア芸術祭大賞受賞作家が贈るスローライフコミック!!
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もっと見る8 ぴっぴら帳
完結済 巻数 : 2
9 ぴっぴら帳 文庫版
完結済 巻数 : 2
あらすじ・ストーリー
宝物のような毎日は、突然ひょいと訪れたりします。これはその、ほんの実例…ある日、セキセイインコを拾ってしまったキミ子さん。「ぴっぴらさん」と名づけたインコとの淡々とした、けれどもシアワセな日常を描いたある日、迷子の小鳥、“ぴっぴらさん”と出会ったキミ子。小さなセキセイインコ・ぴっぴらさんとの暮らしは、小さな発見と驚きの連続。やがてその小さなシアワセは、キミちゃんにとって、かけがえのない宝物のような毎日になっていきました。
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もっと見る10 長い道 文庫版
完結済 巻数 : 1
11 さんさん録 文庫版
完結済 巻数 : 1
12 この世界の片隅に 新装版
完結済 巻数 : 2
13 街角花だより 文庫版
完結済 巻数 : 1
14 ぼおるぺん古事記
完結済 巻数 : 3
14件中 1〜25件目を表示
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