1 夏子の酒
完結済 巻数 : 12
あらすじ・ストーリー
お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめこまかなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを、目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。“酒”をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。
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おいしい日本酒をつくる物語です。 日本酒は米から作ります わずか数十粒の種もみをもとに田んぼを開墾し、稲を育てます。 育てた稲はすべて来年の種もみとして保存します。 そして二年後、夏子が丹精を込めて育てた稲を刈りとり、お酒を造る物語です。 お酒造りと同等に稲を育てるための苦労が沢山書かれていました。
明治26年 冷害の酷い年、山形県のとある村に住む青年・阿部亀治は、参拝の帰り近隣の田んぼで冷害に耐えて実っている3本の穂を見つけました。 力強いが育成の難しいその穂を、亀治は試行錯誤の末に収穫できる量を育成することに成功する。 亀治の名から「亀ノ尾」と命名されたその穂は、長年、品種改良を続けながら作られ続けていた。 だが、1970年代には「亀ノ尾」自体の栽培は絶えていた。 その「亀ノ尾」の貴重な種籾を譲り受け、1983年に復活した「亀ノ尾」で作った吟醸酒「亀の翁」が作られた。 本作は、幻の酒米を復活させ極上の酒を醸したその出来事を下敷きにした作品です。 主人公は都内の広告代理店でコピーライターをしている佐伯夏子。 彼女は造り酒屋の長女で、実家の酒蔵では兄の康男が、幻の酒米「龍錦」を使った、日本一の日本酒を作るという夢に向かって動いていました。 だが、康男は病に倒れ、夢半ばに帰らぬ人となってしまう。 葬式に帰郷した夏子だが、そこで杜氏の信助に、1350粒の種籾を渡される。 それは、生前、康男が倒れる直前に杜氏に託した幻の米、龍錦の種籾だった。 そして物語が動き出すのですが、日本一のお酒作りをするに至るマンガの米作りから始まる。 と思いきや、米作りの前の田んぼの準備から始まります。 と思いきや、田んぼの土地の確保、協力してくれる農家への呼びかけ、それ以前に、主人公の夏子は東京でコピーライターをしており、主人公の気持ちに火がつくところから物語が開始します。 そう考えると、結構気の長い話で、実際酒造りに入るまで、いろんな紆余曲折、心境の変化、いいこと悪いことが置きます。もちろん、酒造りに入った後も。 そういったいろんな"もうダメかもしれない"を乗り越えた先に神の雫が溢れた瞬間は素晴らしいカタルシスでした。 連載当時、本作をきっかけに日本中で日本酒や米作りに対する関心を集めることとなり、日本酒ブームを生み出したそうですが、それだけのことがあると思います。 田作りから瓶詰めまで、酒造りの基本工程を知ることができるのも魅力です。 ただ、作中の農薬に関する記載についてはやや思想めいたところが感じられました。 作者は十分取材をした上で、農薬を使用する利点についても触れているのですが、一つの観点として読むべきと個人的には思います。 また、金の話題が出ただけで微妙な顔をする夏子のまっすぐすぎる性格がうまく表現できているところなのかなと思いました。 最初から最後までまとまりもよく、読みやすい名作でした。
2 夏子の酒 新装版
完結済 巻数 : 6
3 夏子の酒 文庫版
完結済 巻数 : 12
4 オンサイト!
完結済 巻数 : 2
あらすじ・ストーリー
立ちはだかる全ての壁を登れ 踊るかのように——
フリークライミング、その格闘は最も繊細にして峻烈。
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もっと見る5 光の島
完結済 巻数 : 8
- 作者 : 尾瀬あきら 他
- 時期 : 2001年-2004年
- 雑誌 : ビッグコミックオリジナル
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
廃村の危機迫る南洋の孤島・唄美島、その未来は6歳の少年が背負うことになった。切なくも温かいヒューマンドラマです。奇跡が起こります。
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もっと見る6 初恋スキャンダル
完結済 巻数 : 18
あらすじ・ストーリー
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もっと見る7 どうらく息子
完結済 巻数 : 18
- 作者 : 尾瀬あきら
- 時期 : 2011年-2017年
- 雑誌 : ビッグコミックオリジナル
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
『夏子の酒』『蔵人-クロード-』など、日本酒を扱った漫画作品を描き続けた尾瀬あきらが、新境地にチャレンジした意欲作です。「寿限無」など子供でもおなじみの楽しい噺から、「子別れ」「文七元結(ぶんしちもっとい)」など人情噺も落語を知っていても、知らなくても楽しめる内容となっています。この作品の生命線・落語の監修についているのは、落語愛好家にはもうおなじみ、柳家三三師匠です。当代きっての名人・柳家小三治師匠の弟子として修業を積み真打となり、落語界トップクラスの評価をされている実力者です。落語家の世界では30歳代はまだまだ若手なのですが、柳家三三師匠は人気・実力ともに「今おもしろい落語家」としてもっとも注目を集めている次代のホープです。落語って何?古臭い江戸時代の話でしょ?という方でも落語の世界に引き込むコミックです。もちろん落語好きの方も、数十人の現役噺家から取材した修業逸話が随所にちりばめられているから楽しめます。「平成の落語ブーム」として注目度抜群の落語の世界を『どうらく息子』から覗いてみてください。
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もっと見る8 とべ!人類 尾瀬あきら選集
完結済 巻数 : 3
あらすじ・ストーリー
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完結済 巻数 : 7
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完結済 巻数 : 7
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もっと見る11 みのり伝説
完結済 巻数 : 9
- 作者 : 尾瀬あきら
- 時期 : 1995年-1997年
- 雑誌 : ビッグコミックオリジナル
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
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もっと見る12 夏子の酒
完結済 巻数 : 6
13 奈津の蔵
完結済 巻数 : 4
あらすじ・ストーリー
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もっと見る14 奈津の蔵 文庫版
完結済 巻数 : 4
15 蔵人
完結済 巻数 : 10
- 作者 : 尾瀬あきら
- 時期 : 2006年-2009年
- 雑誌 : ビッグコミックオリジナル
- 出版 : 小学館
あらすじ・ストーリー
島根県の出雲空港にひとりの日系米国人の青年が降り立った。彼の名はクロード・バターメイカー。自分のルーツである、曾祖父の酒蔵を探し求めてやって来たのだ。松江で実家の居酒屋「あやか」を手伝っている小野寺せつは、英語が大の苦手なのに、何の因果か彼を出迎えることになり…!?
該当掲載作品
16作品
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