「みしり」がネットで有名なのでそれだけを目当てに読み始めた所、あっという間に出てきてしまいました。思わずそのまま読み進めたら止まらなくなりました。

狂気といえば、狂気。 行き過ぎたグラップラー刃牙、マイルドなエロマンガ、劇画調のシリアスさ、 変態性のある人に刺さる要素が満載ですが、道を究めるって、そういうことだよね。

南條範夫原作の時代小説『駿河城御前試合』を原作とした時代劇漫画。 作者は"覚悟のススメ"などを描いた山口貴由氏で、氏の作品らしい、鍛え抜かれた肉体、個性豊かすぎるキャラクターと、内臓飛び散らせながら絶命する壮絶な描写が特徴的な作品です。 原作があり、『駿河城御前試合』内の一作『無明逆流れ』が中心となったコミカライズです。 ただ、原作も読了済みですが、マンガは原作をほとんどとどめておらず、アレンジが加えられた別作品と見て良いと思います。 寛永6年9月24日、駿府城内で行われた御前試合に至るまでのエピソードとなっています。 その御前試合は、通常木剣を用いるところ、駿府城大納言の徳川忠長の命により真剣が用いられていました。 第一試合として現れたのは、隻腕の剣士「藤木源之助」、そして他方は、盲目の「伊良子清玄」でした。 到底まともな試合が望めそうにないと周囲は訝しんでいましたが、盲目の清玄は大地に剣を突き立て、その剣を割れた足の間に挟むという奇妙な構えを取り、対する源之助も、刀を大きく構えます。 そして次のシーンからはその７年前に遡ります。 掛川で剣豪「岩本虎眼」が開いた道場に道場破りとして現れた清玄は、源之助を破るも、師範の「牛股権左衛門」に追い詰められ、虎眼流への入門を希望する。 メキメキと力をつけ虎眼流の後継者として目されるまでになった清玄が、盲目となり、虎眼流から放り出された経緯、隻腕となった源之助と、御前にて決着をつけるに至った経緯が述べられます。 時代劇で、舞台となる駿府城も、駿府城城主・徳川忠長も実在しましたが、読む上で歴史を知っておく必要はないです。 ストーリー展開はわかりやすくてテンポも良く読みやすいです。 罪のない人が無慈悲に殺されたり、犯されたりするシーンも多く、世界観は非常にバイオレンスです。 腸から溢れる内蔵や剥かれる肌、断面から覗く大脳のグロテスクな描写があり、読む上である程度の耐性は必要と思います。 一手違えば、うっかりとしたことをすれば、即時命を失うような緊迫した状況下が伝わってくる作品で、緊迫感があり夢中でページを進めました。 また、作中の雰囲気は緊迫しているのですが、ネタとして語られるシーンも多くあります。 舟木道場の兵馬数馬が、同時に達した時の「ぬふぅ」という掛け声や、弟弟子である涼之介を想って妄想にふける山崎九郎右衛門、通称「チュパえもん」などは有名ですね。 ギャグなのか否か判断に困るシュールなシーンが随所にあって、知っていても知らなくても楽しめると思います。 ただ、ラストは判断に困りました。 ここまで来たら大団円でも良さそうなものですが、"なぜ"という気持ちしかなかったです。 安易に丸く収めるには血が流れすぎている気がするので、悲惨ですがどこか仕方ないという気持ちにもさせてくれる終わり方でした。

人類がほとんどいなくなった終末世界で、生き残った少年1名+少女3名の日常を描いた物語。永遠に続く夏休みみたいなほのぼのとした雰囲気と、人類を絶滅に追いやった謎の生命体との戦いが魅力。 水着や入浴シーンが多いので、ハーレムとか百合展開を期待しがちだが、残念なことにそっちには行かない。 というか、ラストで伏線回収があるが、本作品は意外にもSF作品。これが一番の驚きだ。

ユーチューバーを題材にした一作。エログロだけでなく平気で殺人が行われる世界観なので見る者を選ぶ作品ながら、私としては概ね楽しませてもらっている。 有名なユーチューバーをモデルにしたキャラクターや、リアルでも問題になったユーチューバーによる事件（おでんツンツン）なども登場しており、かなり攻めている印象。嫌われ者の某お笑い芸人なども酷い扱いで登場しているなどその攻めすぎっぷりに各方面からお叱りを受けそうな気もするが、作者は大丈夫なのだろうかｗ

町谷智浩くんの名前は、山が谷になっただけ。

なんかすごい面白いわけじゃないし、毎回グロいんだけど、つい買ってしまう変な魅力がある。 岸田くんと早川さんが可愛い。

当初「アニメでできないことをやる」というコンセプトで作られた漫画だったが、ご存知の通り後日アニメ化された作品。 主人公達は、聖乳(ソーマ)を吸うことで特定元素を操れる特殊能力を持っており、学園を舞台にしたバトルを繰り広げる。 なお、乳は吸ってもあくまでも授乳行為なので合法的で正当化されているからノープロブレム！という素晴らしい解釈のもと、クラスメイト女子の乳を吸いまくる少年(13歳、飛び級で高1クラスに所属)が主人公である。 ちなみにエロ目的で読むのだったら、アニメ(特にディレクターズカット版)の方が刺激的である。 むしろ本作品は強烈な中二病漫画であり、個人的には読んでいて閉口する。という訳で途中で断念した。

女の子二人が合大（合体+巨大化）して宇宙人と全裸で（！）戦うという…なんともまぁ、な作品。 ―なのだが、最終的には驚くほどの高みに到達する。　これSFだったんだ…気が付かなかったよ、スゲェ。 エログロナンセンスの中に散りばめられた数々のパロディに幻惑されている内に気が付くと泣かされているのだ、更にスゲェ。 スゲェスゲェと実に頭の悪いレビューで恐縮だが、絵柄とネタが好みなら読んで損は無い逸品。 何気にアクションもの、連続戦闘ものとしても高いレベルでまとまってるからまた困るわ。 高遠るいマジスゲェ。 臍矢ー！オレだー！小銭やるから結婚してくれえぇぇ！

タイトルに「人魚」とあるが実際に出てくるのはスクール水着を着た「女の子」である。但し、怖い。 登場人物は女の子ばかりなので、吉富昭仁氏の面目躍如という感じでとても良い。絵もきれい。 最初のうちはオムニバス形式の話が続くが、巻数が進んでいくとそれなりのストーリーが出てくる。そこが面白いという人もいると思うが、個人的には単純に楽しめなくなった。申し訳ない。

人魚の肉を食べると恋が叶う。 その伝説に惹かれた女の子達が夜の校舎で人魚を殺そうとする話。 人魚のビジュアルがスク水を着た女の子、という頭の悪い設定（大褒め）がらしくてよろしい。 しかし、設定の馬鹿さ加減に似合わず中身はブラックで、無機質な絵柄も相まって終始気味の悪さが漂う。 前半2巻まではオムニバス形式で、人間模様メインで単純明快分かりやすかった。 3巻から急にストーリー漫画に移行。 これが結構面白いんだけど、最後なんかもにゃっと終わったのが寂しかった。 解決しきってはいないので、スッキリはしないかな。

百合な女の子を描かせたら天下一の吉富昭仁氏による医療サスペンス物。 医療系のマンガは数多くあるが、本作品はあの『ブラック・ジャック』の外伝というかパクリというか、とにかく何らかの関係があるストーリーになっている。 ちなみに、眼帯・義足の院長はのちに同著者による『GATE RUNNER』に大佐役で出ている。

その昔、ブラックジャックの手術を受けた女の子「零」を主人公としたサスペンスアクション。 ブラックジャックリスペクト作品とだけあって、エピソードの所々にブラックジャックのオマージュが見られる。 ただ、手術がメインエピソードではなく、零とある組織の謎を追うサスペンスが本筋。 ゼロ年代の香りがプンプンする内容で、好きな人にはたまらない漫画でしょう。 後、関係ないけど篠山はEVEの誰かさんにえらく似ている。

ついに完結しました。終わり方はまあ普通というかどんでん返しはなかったです。

どろどろで複雑な人間関係とエロ漫画です。話が進むにつれてキャラの性格が結構ブレるので注意です。

内容は決して濃くない。が、

岡田和人氏が得意とする、モテナイ男ばかりの変態的なクラブと可愛いヒロインが繰り広げる高校生活。というかこの設定は後日『すんドめ』に引き継がれていくようだ… 本作品ではオカルトっぽく話が進展していくが、なんと単行本1巻で終了(T_T)。 打ち切りだったのでしょうか… 残念！

『聖痕のクェイサー』の続編的作品。但し、ストーリーは全く関係ない。前作が現代日本の高校を舞台にした作品だったのに対し、こちらは昨今の流行りに乗って「異世界召喚のファンタジーもの」という違いがある。 本作品では異世界に召喚された主人公(20代男)が、神妃(アンブロシア)の呪乳(ネクタール)を吸うことで狂戦士に変身するという設定になっている。また話が進むにつれ神妃が増えてハーレムが作られていく。 『聖痕のクェイサー』と同じ作者にも関わらず絵柄はだいぶ変わっており、女の子が皆可愛らしく描かれているのは好感が持てる。また前作で鼻に付いた中二病的要素がなくなり、ふつうにエッチなバトル漫画として楽しめるので、私はこちらの方が好きだ。

羞恥心が高まると変身するヒロインが悪を退治する漫画です。下ネタだらけで物語もかなり強引です。

RAYのスピンオフ。 零とブラックジャックの出会い、けんじとの出会いが収録されてる。 後は吉富さんが描いたブラックジャックと、ゲートランナーのプロット版が収録されてる。

可愛い女の子を可愛く描くという大事なことが出来る吉富昭仁氏の作品。 但し、本作品では主人公が男2人となっているため女の子の比重が小さく、見た目で損をしている。たまに出てくる見開きページで、モブの可愛い女の子を探すのが心のオアシスだ。 ちなみに主人公のうちの1人は、人の心の絆を通じて瞬間移動が出来、これが本作品のタイトルとなっている。