1 カムイ伝
完結済 巻数 : 21
あらすじ・ストーリー
幕府による厳しい身分制度がしかれていた江戸時代。その寛永年間(1624~1634年)末の日置藩七万石領内。
厳しい差別を受けていた人々の集落は、夙谷(しゅくだに)という地域にあった。
その夙谷に生まれたカムイは、このような社会の中で“生きる誇りと自由”を得るためには、自分が強くなる以外に方法はないという信念を持つ。
そんなカムイがふとしたことで知り合いとなった少年の正助。貧しい農民の子として生まれた彼も、カムイほどではないにしても恵まれない境遇にあったが、いつかは現在の境遇から抜け出して自分の家や田が持てる立場になりたいと願っていた。
ある日、カムイの母親が重い病にかかるが、夙谷の病人ということで町の医者から診察を拒否される。
自分の母親が、ろくな手当ても受けずに死んでしまったことで、言いようのない怒りを感じたカムイは、その怒りを森で出会ったイノシシと戦うことで晴らそうとする。
しかし、逆にカムイは傷ついて意識を失ってしまう。そこに偶然、あの正助が通りかかる……